乾物生活のススメ・いざ、に備えて切り干し大根やひじきを常備する

料理

皆さんは乾物、といったらどんなものを思い浮かべますか?
代表的なものでは、切り干し大根やひじきなどがありますね。
こういった乾物をうまく食卓に取り入れて、
さらにいざ、というときに備えてみませんか?

乾物の力

乾物について、どんなイメージがあるでしょうか?
そのままでは食べられないので、水戻ししたりする手間
どんな料理をするか、など悩むところはありますよね。
そもそも乾物は、食品を乾燥させることで、
雑菌の発生を防ぎ、長期保存を可能にする目的で
作られているものがほとんどです。
また、切り干し大根や干ししいたけなどのように、
干すことでうまみや栄養価が増すものもあります。

長期保存ができるものがほとんどなので、
いざ、というときにいろいろと役に立つものが多い、
それが乾物なのです。

切り干し大根を戻した水をつかう

切り干し大根、といえば、
水戻しをして、だし、しょうゆ、みりんなどで煮たもの
代表的ですね。

この水戻ししたとき、戻した水はどうしていますか?
実はこの水、うまみがたくさん出ています
なので、捨てずにそのまま煮ると、砂糖がいらないくらい
甘みが出ているんです。
戻すときの汚れが気になるときは、乾いたものをさっと
水洗いしましょう。
そして、水戻ししたあと、そのままやわらかくなるまで煮ます。
程よく煮えたら、まずは煮汁の味を見てください。
だしの素なんか入れなくても、十分に切り干しのだしが出ています。
味付けをするときには、砂糖をいつもより控えめでも大丈夫。
我が家では、ほとんど砂糖は入れず、
切り干し大根から出ただしと、みりんの甘みだけで煮てしまいます。
美味しいので一度試してみてくださいね。

また、切り干し大根は生でも食べることができます。
代表的な甘酢漬けをするときには、
調味液を多めに作って、水戻しせずに入れてもOK
これだと簡単にできますね。
サラダなどにするときには、たっぷりの水は使わず、
若干ひたるくらいの水で戻すと、うまみが外に出ません。
甘酢に漬けてからマヨネーズに合えるのもよし。
もどしたものを、胡麻ドレッシングで合えてもよし。
シャキシャキとした食感を味わうことができます。

また、切り干し大根というと和食のイメージですが、
洋風の味付けにもよく合います
軽く水戻ししたものを、オリーブオイル、ニンニクなどと炒め
ペペロンチーノ風に食べるのも美味しいです。
ベーコンを加えると、よりうまみがアップしますね。

ひじきを常備する

実は同じひじきでも、種類があるのをご存知ですか?
ひじきの茎の部分を干したものは「長ひじき」
芽の部分を干したものは主に「芽ひじき」や「姫ひじき」と呼ばれます。
この二つは同じひじきですが、食感が大きく違います
長ひじきのほうは、比較的しっかりとした歯ごたえ
一方の芽ひじきは、柔らかい食感が特徴です。

食感の違いから、長ひじきは煮物や炒め物に、
芽ひじきはサラダやあえ物などに向いていますが、
好みもありますので、どちらをどの料理に使ってもよいと思います。

ひじきの代表的な料理といえば、ひじき煮ですよね。
我が家では、一度にたくさんのひじき煮を作ります。
最初はそのまま食べるのですが、
翌日からはアレンジをして食べるので、
比較的しっかりした味付けをしています。

残ったひじき煮は、ご飯と混ぜてひじきご飯にしたり、
卵と混ぜて、ひじき入りの卵焼きを焼いたり。
茹でたジャガイモ、マヨネーズと合えればサラダにも。
ひき肉とまぜてハンバーグやつくねにするのもよいですね。
繰り回しがしやすいものなので、多めに作るのがおススメです。
作り置きしやすい献立のひとつです。

また、ひじきも和食だけではなく、洋風の味付けが合います。
戻したひじきを軽くゆで、生野菜とフレンチドレッシングに合えれば
簡単にサラダを作ることができます。
切り干し大根と同じように、ペペロンチーノ風も合います。
ひじきは油と相性が良いので、煮物をするときにも
ごま油などで軽く炒めると風味が出ます。

しいたけや昆布の乾物

干ししいたけや、昆布などは、煮物のだしとして使うことも多いですね。
干ししいたけはそのまま煮物に入れることも多いですが、
昆布ももったいないので食べてしまいましょう
だしを取るのにつかった昆布は、ある程度の量になるまで
冷凍庫などで保管しておきます。
ある程度たまったら、1.5センチ角程度に角切りして、
少々の水、砂糖、酒、みりん、しょうゆで煮詰めます。
これだけで美味しい昆布の佃煮の出来上がりです。
やわらかい食感が好きなら、少し酢を入れてみるとよいですね。
また、かつお節などを一緒に煮ても美味しくなります。

いざという時の防災用品としての乾物

さて。
乾物は長期保存ができる、と書きました。
それは、いざというときの大きな味方になる、ということなのです。
もちろん、あと一品たりない、という時にも役に立ちますが、
実は防災の備えとして備蓄するのがおススメなのです。
防災用の食品としては、缶詰や乾パンなどが一般的ですが、
水があれば、乾物も立派な備蓄食料として使えるのです。

大きな地震などの災害があったとき、
なかなか買い物などのインフラは復旧しづらいのが現状です。
もちろん、避難所に行けば、ある程度の食糧は配られると思いますが、
パンだったり、おにぎりだったり、カップ麺だったり。
普段、食べているようなおかずは、なかなか望めません
もちろん、自宅の被災状況にもよるとは思いますが、
水、ガスコンロやIHコンロなどの備えがあれば、
乾物でちょっとした料理ができるのは助かりますよね。

そんなことを考え、普段から少しだけ、
乾物を多めに買い置きしておくと安心です。
ほんのちょっとした、備えですが、
役に立つ乾物を取り入れた生活をぜひしてみてくださいね。