憂鬱な生理を布で快適に・布ナプキンの使い方と洗い方

暮らし

女性にとって、1か月に1度、避けて通れないもの、
それが生理ですよね。
生理って不快なもの、面倒くさいもの、ではあるのですが、
女性にとっては大事なものでもあります。
そんな不快な生理に、布ナプキンを使ってみるのはいかがですか?

布ナプキンってどんなもの?

布ナプキンを私が使い始めるきっかけになったのは、
子供を出産したあとのことです。
子供の世話にあけくれ、自分のことがおろそかになりがちになり、
体調を崩したり、肌荒れしてみたり、
色んな事が起きている頃のことでした。
それまで、市販のナプキンを使っていたのですが、
毎月、かぶれて肌荒れをするようになってしまったのです。
様々なメーカーの、かぶれにくいと言われているものは
全て試したのですが、なかなか改善されずに困っていました。
そんな時に出会ったのが布ナプキンです。

そもそも布ナプキンとは、布でできたおりものライナー
生理のときにつかうことができるナプキンです。
赤ちゃんにとっての、布おむつみたいなもの、と考えてもらうと
わかりやすいと思います。
素材はいろいろありますが、肌に優しいコットン生地を使うことが多く、
色や形など、作り手によってさまざまなものがあります。
中には、布の吸収体などを入れて、モレ防止をしているものも。
下着と同じ素材を使っているので、装用に違和感がありません
ちなみに、布ナプキン、という名前ではありますが、
薬事法などの規制によって、「生理用品」ではなく
「雑貨」の扱いになるのだそうです。

布ナプキンの効果

布ナプキンにすることで、様々な不快な症状が軽減される、と言われています。
私自身が経験した中では、最も感激したのが
・かぶれ、肌荒れがなくなった です。
市販のナプキンは、どんなにこまめに交換していても
どうしてもかぶれやかゆみが出ることが多かった私ですが、
素材が布なので、通気性は抜群
肌に貼りつく感覚がなくなりました。

これは本当に助かりました。
ムレ、かぶれは長い間困っていた症状だったので、
これだけでも、十分におススメできます。

そのほかにも、生理痛が軽くなった冷え性が改善された
生理が軽くなった、などの効果を聞くことがありますが、
私はその辺はあんまり実感はできていません
以前に比べれば、生理は軽くなったとは思いますが、
出産後の体の変化なのか、布ナプキンの効果なのかは
少し微妙なところです。
ただ、こういった効果を感じている人もいる、ということなので
困っているのなら一度試してみるのもよいかもしれませんね。

そしてもう一つ楽になったと思うのが、
生理用品の買い出しがいらない、という点です。
布ナプキンは一度購入すると、長い間使うことができます
物によって使用期間はいろいろあるようですが、
1年くらいをめどに、などと書かれている商品でも、
上手に使えば長く使うことができます。
基本的には布ですので、劣化するまでは、ということだと思います。

布ナプキンはどうやって使う?

布ナプキンはそのメーカーによってさまざまな形状のものがあります。
一般的によく使われるのが、羽根つきナプキン風のものと、
ハンカチ状になっているものです。
羽根つきナプキン風のものは、スナップがついているので、
そのまま下着にあてるだけ。
扱いはとっても簡単です。
ハンカチ状のものは、3つ折りやジャバラ折りなどにして
これも下着にあてるだけです。
どちらも扱いはとても簡単。
ただ、心配になりますよね。モレの問題です。
布ナプキンを使う時には、下着はいつもつけているもので大丈夫。
サニタリーショーツを使わなくてよいのです。
コットン地の下着に、同じ素材の布ナプキンを使うので、
ずれたりするようなことはほとんどありません。
また、経血の量にあわせて、両方の形のものを併用するのもよいです。
より、モレが気になりません。

布ナプキンのデメリットとは

ここまで、布ナプキンの使い方について説明してきました。
いいことずくしのように見える布ナプキン生活ですが、
どうしても避けて通れないのがお洗濯です。
使い捨てではない、布ナプキンは、布おむつと同じように
どうしても洗濯をしなければいけません。
でもご安心を。
思ったよりは手間じゃないんです。

まず、蓋つきバケツに水と、セスキ炭酸ソーダ(100円ショップにあります)を
用意します。
バケツは、プラスチック製か、ホーローがよいです。
セスキ炭酸ソーダを溶かした水は、アルカリ性になるためです。
ポイントはつけ置き洗い
セスキ炭酸ソーダの水溶液を作り、そのなかに使用済みのナプキンを
入れておきます。
バケツ1杯の水に、小さじ1くらいのセスキ炭酸ソーダを入れるのですが、
あんまり一生懸命量らなくても大丈夫。
水がちょっとぬるっとする感触がある程度が目安ですが、
私は量ったことがありません。

ある程度つけ置きをしておくと、経血が水溶液に溶けてきます。
これを取り出して、軽く水でもみ洗いをします。
あとは、普通に洗濯機にかけて干すだけ。

ここで注意するのは、必ず水でつけ置きし、水で洗うこと
経血はタンパク質なので、お湯を使うと固まってしまうのです。
冬はちょっと水が冷たくて大変ですが、慣れれば簡単です。

外出先で取り替える時には、ジップロックのような密封袋を用意し、
セスキ炭酸ソーダを溶かした水溶液をスプレーボトルにいれて
使用後の布ナプキンにスプレーします。
汚れを乾かしてしまうと落ちにくくなってしまうので、
必ず湿らせた状態で持ち歩きするのが大切です。
持ち帰ったら、水溶液につけ置きして、同じように洗濯をします。

そしてもう一つのデメリットは、初期費用です。
どうしても、1回の生理期間中につかうだけの布ナプキンをそろえると、
10,000円以上からのセットになってしまいます。
使い捨ての生理用品と比べると、だいぶ高いように感じますが、
毎回買いそろえる必要はないので、最初だけちょっと頑張る、という感じです。

また、一般的にはネット通販などで購入することになると思います。
素材や形がいろいろあるので、最初は悩むと思いますが、
それもまた楽しいです。
一見して布ナプキンとわからないような、かわいい柄のものが
たくさん出回っているので、探してみると楽しいですね。