季節の梅仕事・梅醤油、梅みそ、梅酒編 簡単に仕込んじゃいましょう

料理

梅のシーズンもそろそろ終わりに近づいてきましたね。
まだ、青い梅が出回っているうちに、
梅醤油や、梅みそ、梅酒を仕込んでみませんか?

梅醤油はお醤油に漬けるだけ

梅醤油、なんていうと小難しそうに聞こえますが、
なんていうことはありません。
用意するものは以下のものだけ。

・醤油
・青梅
・醤油や梅が入るビン(熱湯消毒をしておきます)

梅と醤油の量ですが、だいたい同量くらいでいいと思います。
洗った梅をよく乾かし、水気をふき取ります
あらかじめ消毒しておいた保存ビンに梅を入れたら、醤油をそそぐだけ。
梅が醤油の表面から飛び出してしまうと、カビや傷みの原因になるので、
かぶるくらいの量を入れてください。
あとは、涼しいところに置いておくだけ。
1か月くらいすると、よく漬かった梅醤油の出来上がりです。

梅は取り出して、薬味などに使ってしまいましょう。
できた梅醤油は、使い始めたら冷蔵庫に入れると長持ちします。
取り出すときには清潔なはし、スプーンなどを使ってくださいね。

うっかりしていると表面にふわふわしたカビが生えることも。
そんな時には梅を取り出して、梅は熱湯消毒した後よく乾かします
醤油はさらしなどで漉して、そのあと煮沸しましょう。
いったんカビが生えてしまうと、その後も生えやすくなるので
なるべく早めに使ってしまうのがいいですね。

作った梅醤油は、煮物に使ったり、サラダのドレッシングに使ったり
普通の醤油と同じように使えます。
梅の香りがして、とっても美味しいですよ。

梅みそを作る

続いては梅みそです。
こちらも簡単。用意するものは

・青梅
・みそ
・梅を入れる容器(熱湯消毒しておきます)

これだけ。
まず、容器にみそを3分の1くらい敷き詰めます。
その上に、梅醤油と同じように洗って水けをよく拭いた梅を並べます。
その隙間にみそを塗りこんで、最後にみそで全体を覆ってふたをします。

あとは、冷暗所に置いておきましょう。
1か月から2か月くらいで、梅から水があがり、出来上がりです。

砂糖を入れるレシピもありますが、私はあまり使いません。
そのかわり、傷みやすくなるので、なるべくしょっぱめのみそを使います。
減塩みそや、西京みそなどの、塩分の少ないみそは、傷みの原因になります。
できれば、美味しいみそを使うといいですね。

出来た梅みそは、冷蔵庫で保管します。
梅みそディップや、みそ煮込みなど、普通のみそ料理と同じように
使ってみてください。
梅の香りがよいので、そのまま食べるのもおススメです。
梅が柔らかくなったら、刻んで薬味にして食べてくださいね。

梅酒を仕込む

最後は梅酒です。
用意するのは

・梅
・ホワイトリカーや、ウイスキー、ブランデーなどの
 アルコール度数の高いお酒
・砂糖(氷砂糖がよい)
・消毒済みの保存ビン

お酒は、一般的に言われているホワイトリカーや焼酎でなくてもできますが、
アルコール度数が少ないと保存がしにくくなります。
市販品では、日本酒などを使った梅酒もあるようですが、
私はウイスキーやブランデーで作ることが多いです。
作り方は、消毒したビンのなかに洗って水けをふいた梅を入れます。
その上から砂糖を入れていきます。
砂糖は氷砂糖が一番いいそうです。
溶けるスピードが遅いから、というのが理由だそう。
あんまり早く溶けすぎる砂糖を使うと、アルコールで梅が消毒できず、
梅が浮き上がってしまって傷む原因の一つになるのだそうです。

砂糖の量ですが、使うお酒と同量というのが一般的です。
ただ、このレシピだと本当に甘い梅酒ができてしまいます。
甘すぎる梅酒は好みでない、という時には、砂糖は少なめにしてもいいですね。
ただ、極端に少ない量で作ると、梅のエキスがよく抽出されず、
ぼやけた味の梅酒になってしまいます。(私も経験があります)
少なくても、お酒の半量くらいの砂糖を入れるのがよいようです。

最後にお酒をそそぎ、ふたをします。
氷砂糖が解けるまでは、毎日ゆすってあげるとよいです。
仕込んでから飲み頃までは、約1年ほど。
早すぎても熟成が進んでいないので、ここは我慢。
寝かせれば寝かせるほど、熟成が進み、風味のある梅酒ができますよ。
梅は1年ほどで取り出す人もいるようですが、我が家では入れっぱなし。
入れたままにすると、せっかくの梅のエキスが梅にもどっちゃうのだとか。
でも入れたままでも十分美味しいので、お好みでどうぞ。

梅酒は飲むだけでなく、料理酒としても万能選手
特に煮魚と相性がいいです。
ただ、もともと砂糖が入っていますので、使う時には砂糖の量の調整を忘れずに。

梅の季節もあとわずか。
梅干しよりずっと簡単にできる梅仕事、ぜひチャレンジしてみてはいかがですか?