高校受験当日の注意点…我が家にはこんな盲点がありました

子育て

まもなく3月。
私の住む地域では、3月が公立高校の受験シーズンです。
それに先立って、私立高校では1月下旬から2月にかけて、入試が行われています。
我が家の次男は今年が高校受験。
私立高校を専願で受験することになり、先日無事に終了しました。
そんな次男の私立高校受験、当日にあるアクシデントがありました。

高校は電車で通学する距離

我が家の次男が受験する学校は、県庁所在地のターミナル駅周辺にあります。
家から通学するとなると、電車を使うことになります。
自宅から駅までは自転車、最寄り駅から学校近くの駅まではおよそ45分の乗車時間です。
駅から学校までは徒歩で15分程度。
全部合わせると1時間強の通学時間がかかることになります。

受験時期は冬

受験シーズンといえば冬
そして、私達の住む街は降雪地帯です。
つまり冬になると積雪による交通障害が起こりうる地域である、ということです。
記憶に新しいところでは、去年(2018年)に大雪で信越線が止まり、列車の中で一晩をすごした、という出来事がありました。
これと同じようなことが起きかねない、ということなのです。

公共交通機関を使うのが常識

ということで、受験時には必ず「公共交通機関を使いましょう」ということを口酸っぱく指導されます。
電車やバスに乗車した際は、その運行に遅れが生じた場合「遅延証明書」が発行されます。
つまり、受験に間に合う時間に電車やバスに乗車したけれども、事情があってたどり着けなかった、という証明ができる、ということです。

自家用車などで渋滞に巻き込まれた場合、このような証明ができません。
我が家から受験校までは車でも50分程度で行くことができるのですが、このような事情から当日は電車を使って行くことに決めていました。

雪は降っていない、なのに…

受験当日を迎え、朝は5時ころから、お弁当の支度も含めてバタバタとしていました。
朝から天気は良く、心配していた降雪もありませんでした。
もう一つ心配だったのは風ですが、こちらも穏やかで、電車は心配ないと思っていました。
ところが、いざ出かける45分ほど前に、一応確認しておこうと思って開いた、運行情報アプリでびっくりするような事態が起きていたのです。
それが、「火災による運行停止」です。
天気には何も問題がなかったのに、変電所の火災で電車がストップしていたのです。

始発から途中までは動いている電車

火災による不通区間は、全線、と表示されていました。
しかし、ウェブで確認できる電車ごとの運行状況を確認してみると、最寄り駅からある駅まではどうやら電車が動いているようでした。
しかし、運転再開の見込みは午前8時
受験校での受付時間は午前8時半から9時までと決まっていました。
今、動いている電車に乗れたとしても、9時までに学校に入れる保証はありません。
また、混雑した電車内で待ち続けるという選択も、これから大事な試験を控えている次男には厳しく思いました。
この時点で午前6時半前。
電車に乗るか、自家用車で向かうか、選択を迫られることになります。

中学校に連絡、その後自家用車で出発

当日は次男だけでなく、数人の生徒が高校受験をする予定になっていました。
このため、中学校には6時半には先生が待機し、不測の事態にそなえることになっていました。
そこで中学校に電話をかけ、電車が止まっていること、乗っても思ったような時間に着けないかもしれないことを伝えました。
そして、我が家の次男は父親が運転する自家用車で出発することになったのです。
普段であれば50分程度の道のりですが、朝の通勤ラッシュ時間帯にかぶってしまうため、余裕を持って1時間40分前に出発をすることにしました。

午前8時半到着も…

案の定、道路は普段よりも混雑しており、50分の道のりは1時間以上たっぷりとかかりました。
それでも、受付開始時間の午前8時半には学校前に到着することができ、余裕を持って会場に入ることができました。

ついた、という連絡を受けてホッとしたところに、別の高校を受験する友達のママからメールが届きました。
自分の子供が受験する高校は、この事態を受けて開始時間が1時間遅れになったけど、そちらはどう?という内容。
慌てて学校のホームページを開くと、そこには「開始時間を1時間程度遅らせて対応します」との文字がありました。
電車がダメだ、と慌てて行ったものの、学校側がきちんと電車のトラブルに対応してくれていたのです。
これには少し拍子抜けしました。

開始時間は遅れたけれど…

その後、無事に受験を終えた次男。
迎えに行ってその時の話を聞いてみました。
確かに、1時間遅れで試験は開始されたけれど、自分は早く着いてよかったかな、とのこと。
まわりも、ほとんどの生徒が着席して静かに待っていたのだそうです。
この高校は、所在地の市内から通う生徒が多く、もともと電車で通学する生徒がそれほど多くないこと、また、通学には電車を使うにしても、トラブルがあれば自家用車で送ってもらえる程度の距離に住んでいる生徒が多かったのではないかと思われます。
待つ時間は長かったけれど、落ち着いて受験することができたから送ってもらってよかった、と言っていました。

おかげさまで、次男はこの高校に合格し、入学が決まりました。
しかし、電車など交通機関にトラブルがあると、このようなことが起きるのだ、というのを身をもって体験することになりました。
実際に入学したあと、このような電車の遅れや不通などがあれば、公欠扱いになり、欠席にはなりません。
でも受験日にこのようなトラブルがあって判断を誤れば大変なことになるのだと実感しました。
今回は道路の積雪などがなかったため、自家用車で行くことができましたが、道路もマヒしている時には、どれだけ待つことになっても電車やバスなどに乗ることが正解なのだと思います。
また、こまめにホームページをチェックすることも大事だということがわかりました。
当日はどんなトラブルがあるかわかりません。
できることなら、親が仕事を休むなどの対応をあらかじめしておくのもよいかもしれませんね。