安くてタンパク質が豊富な鶏むね肉は家計の味方ですよね。
ただ、パサパサして美味しくない、というイメージも強い食材です。
鶏むね肉は処理の仕方しだいで柔らかく美味しく食べることができます。
美味しい食べ方をまとめてみました。
定番の鶏ハム
鶏むね肉と言えば、我が家では鶏ハムが定番メニュー。
たくさん作っておいて、作り置きおかずにもなるので便利です。
鶏むね肉1枚に対して、塩は小さじ1強、砂糖大さじ1をよくまぶして、耐熱のポリ袋に入れます。
空気をよく抜いてポリ袋の口を結び、一晩くらいこのまま冷蔵庫に入れておきます。
火を通すときには、むね肉をいったん常温に戻し、たっぷり水を張った鍋にそのまま入れて、沸騰させます。
沸騰したら弱火にして、さらに3分たったら火を止めます。
止めたらそのまま鍋でお湯が冷めるまで放置です。
これで鶏ハムのできあがり。
下味をつける時に、お好みで黒コショウやハーブミックス、カレー粉などを入れておくといろいろな鶏ハムが楽しめます。
何枚かまとめて作るときには、それぞれ1枚ずつポリ袋に入れて作ってくださいね。
複数を1つのポリ袋に入れてしまうと、火の通りが悪くなってしまいます。
鶏ハムはそのまま食べても美味しいですが、アレンジもしやすい食材です。
例えば、キュウリの千切りと合わせて棒棒鶏や、ほぐしたチキンを使ったチキンサラダ、スープの具にも使ったりします。
我が家では鶏ハムを作ると、必ずスライスしたハムでサンドイッチを作ります。
一緒に合わせる具は、ニンジンのラペが美味しいですよ。
鶏むね肉でジューシーから揚げ
鶏むね肉をから揚げにすると、どうしてもパサつく感じがしますよね。
でも、ある食材を加えることで美味しく作る方法があるんです。
その食材とは、油揚げ。
油揚げを入れることで、カリッとジューシーなから揚げができちゃいます。
作り方は、いつものから揚げを作るときに、溶いた衣の中に1センチ四方くらいに切った油揚げ(薄いほうが美味しい)を混ぜるだけ。
たったこれだけの手間で、美味しいから揚げになっちゃうんです。
衣がついた油揚げが、程よい油分でしっとりカリッとした食感になるのがミソ。
油揚げも薄くて安いもので大丈夫なのでぜひ試してみてくださいね。
鶏モモ肉で作ったから揚げと遜色ない食感になりますよ。
マヨ鶏を作って柔らかく
鶏むね肉は下味をつけておくことで、しっとりとした柔らかい食感にしあがります。
たとえば、マヨ鶏。
鶏むね肉に砂糖、塩を適量いれたところに、マヨネーズを大さじ1くらいまぶしておくだけ。
この下味をつけた鶏むね肉は、焼いても揚げてもしっとりとした食感に仕上がります。
特にパン粉をつけてカリッと揚げ焼きにするのが我が家流。
パン粉には粉チーズ、ハーブミックスをお好みで混ぜておきます。
マヨネーズのまろやかな味が、鶏肉によく合って、子供たちも大好きな味です。
鶏むね肉でチキンナゲット
鶏むね肉の皮と脂をとり、細かく切ってたたいてミンチにしたものに、卵、塩コショウ、醤油、マヨネーズ、小麦粉を混ぜ、スプーンですくって油で揚げればチキンナゲットの完成です。
胸肉1枚に対して、卵1個、塩コショウと醤油はお好みで、マヨネーズ大さじ1、小麦粉は大さじ5~6くらいが目安です。
ミンチにするので、柔らかく、子供にも喜ばれる一品ですね。
ヘルシーに仕上げるなら、おからを加えても。
おからは鶏肉に対して多くても同量までにしておきましょう。
それ以上入れてしまうと、パサつきが逆に気になりますのでご注意を。
鶏むね肉を柔らかくするコツ
鶏むね肉は下味の段階で柔らかくするコツがあります。
それは、砂糖やハチミツなどを使うこと。
砂糖を入れると肉が柔らかくなるのには理由があります。
それは、砂糖の持つ保水力なのだそうです。
砂糖には水分を保持しようとする性質があり、肉に砂糖をもみこむことで水分が結びつきます。
この水分が間に入り込むことで、加熱した時に肉が固くなるのを防ぎ、口当たりが良くなるのだそうです。
甘みをつけるだけではない、砂糖の効果を使って、安い鶏むね肉をもっと活用してみましょう。