メガネは予備があったほうがいい?1本しか持たないと不便なことも!

暮らし

近視や遠視の人たちに欠かせないアイテム、メガネ。
普段はコンタクトを愛用している人でも、1つくらいは持っているのではないでしょうか?
私は眼鏡店に勤務しており、毎日さまざまなお客様と接しています。
その時によく聞くのが「メガネはこれ1本しか持っていないんです」という言葉。
実はそれ、ちょっと危ないのです。
ぜひ予備を1本持ってほしい、今回はそんなお話です。

メガネはその人にぴったり合ったものをつくるオーダーメイド

メガネを作るときに必ず行うのが視力測定や視力検査と呼ばれるものですよね。
眼科を受診して処方箋をもらうこともありますし、眼の中に異常がなければ眼鏡店などでも測ってもらうことができます。
メガネはこのときの結果をもとに作成されます。

視力の状態は人それぞれ
その日のうちにできます!などと書かれた眼鏡店でも、必ず視力は測ります。
そしてその通りに作る、ということは、その人専用のオーダーメイドで作る、ということなのです。

メガネは即日作れないこともある

眼鏡店によって「本日中にメガネ作れます」などと謳っているお店もあると思います。
基本的には眼鏡店にレンズを在庫しており、その人の度数とピッタリなものがあればそのままフレームに入れて作成、というのが流れです。
しかし、人によっては近視の度数だけではなく乱視が入っていたり、近視が強くてメガネレンズがそのままでは分厚く重たいものになったりすることがあります。
こういったレンズは、よほど大きな眼鏡店でなければ在庫として持っているケースは少ないのではないかと思われます。
私の勤務する眼鏡店では、度数を測って在庫レンズがないとその場でレンズメーカーに注文、翌日には配送されてくるので、メガネができるまで1日以上かかることもあります。
また、レンズを薄く軽くしたい、カラーレンズにしたい、遠くだけを見るメガネではなくいわゆる「遠近両用レンズ」や、視力の調整をサポートしてくれるアシスト機能がついたレンズなどは「特注」扱いになります。
このレンズは注文を受けてから工場で生産をするので、長くて1週間程度かかることがあるのです。

メガネが壊れてしまった!そんな時に

メガネは一度作れば一生使えるものではありません。
形のあるものなので、壊れてしまって使えなくなったりすることもありますよね。
転んで破損してしまったり、ものがぶつかって曲がってしまったり、レンズそのものに傷がついたり…
眼鏡店で調整したり部品を交換するだけで済むものから、修理に出したり、あるいは作り直す必要があったりするケースまであります。
そんな時、メガネが1本しかなかったら…
即日できるメガネならよいですが、特に度数が強く、メガネがないと生活していけないという人のメガネは即日納品が難しいものが多いです。
こんな不測の事態に備えてぜひメガネを予備で1本持ってほしいのです。

予備のメガネを確保する方法

一度作ったメガネを、レンズだけ交換して新しい度数に替える、というケースもよく聞きます。
でも予備のメガネを1本確保したいときにはぜひ、古いメガネはそのまま予備として取っておいて、新しいものを1本作ってもらいたいところです。
古いメガネは度数が合わなくて見にくくなっているからレンズを交換したいのに、と思うかもしれません。
でも見にくくても、予備として使う分には問題ありません

例えば新しく作ったメガネが壊れてしまったとき、修理に出せば2週間程度かかることがほとんどです。
また、新しく作り直すとしても時間がかかるケースがあるのは前述の通り。
このときの間に合わせとして以前のメガネを使うのです。

災害持ち出し荷物にもメガネを!

さらに予備のメガネは「災害持ち出し用のリュックなどに入れる」という使い方もあります。

災害時はいろいろなことが考えられるので、普段使っているメガネを持ち出せなかったり、壊れて使えなくなったりすることも考えられます。
こういった場合にこの予備のメガネがあると便利です。

いかがでしたか?
メガネは高いものでなくても構わないと思います。
1本、予備を持つように心がけてみてくださいね。