白鷹ヤナ公園は貴重なヤナ場を見学することができる道の駅!

お出かけ

みなさんは「ヤナ場」を知っていますか?
昔からの伝統漁のひとつ、ヤナ漁をするために川の中に作られるものなのですが、実際に目にする機会はあまりないかもしれません。
今回は山形県にある白鷹ヤナ公園で実際に見学、そして美味しいグルメを味わってきたのでご紹介します。

ヤナ漁、ヤナ場とは?

ヤナ漁は日本の伝統的な漁の一つで、川の中に足場を組み、木や竹ですのこ状に組んだ「ヤナ」を設置して川の上流から泳いでくる魚を待つ漁法です。
すのこは上流側に傾けて設置されていて、下流側を上に坂のような構造になっています。


ここに泳いできた魚が打ちあがり、それを捕まえるのですが、観光ヤナ場などでは打ち上げられた魚を自由に捕まえることができたりします。
今回訪ねた白鷹ヤナ公園にもこのようなヤナ場が設置されているのです。

白鷹ヤナ公園あゆとぴあ

山形県西置賜郡白鷹町は、昔から町内を流れる最上川にヤナ場を組み、ヤナ漁が盛んだったのだそうです。
昭和の初期までは町内に3か所あったヤナ場は戦後には一度失われたのだそうですが、町内の有志が集まってヤナ場を見事復活させたのが道の駅「白鷹ヤナ公園あゆとぴあ」です。


こちらでは実際にヤナ場で採れる鮎を見ることができたり、一年中白鷹町のおいしい鮎を味わうことができるようになっています。
車なら山形自動車道「山形蔵王インター」または「寒河江インター」から約1時間、山形市内からも約45分、国道287号線沿いにあります。

ゴールデンウィークにはこいのぼり

今回私はゴールデンウィークに行ってきたので、ちょうどヤナ場にはこいのぼりが悠々と泳いでいました。


もう少し早い時期なら、桜が咲き誇る中で泳ぐこいのぼりも見られるそう。
ちなみにヤナ場にはまだ魚が上がっておらず、あとで調べたところ解禁は8月なのだそうです。

美味しい鮎を味わう

鮎は一年中、道の駅にある「あゆ茶屋」で味わうことができます。
春になるとヤナ場に向かう入り口付近に売店もオープンします。
こちらでは炭火で焼いた鮎の塩焼きを手軽に味わうことができ、大変な人気になっていました。
私も一匹いただきました。
2024年5月現在で税込み600円です。

鮎は頭からしっぽまで、骨もやわらかいので全て食べることができます。
この日は夫がハンドルキーパーをしてくれたので生ビールも一緒にいただきました。
炭火で焼かれた鮎は身もふっくらやわらかく、塩加減も絶妙で美味しくいただきました。
また、道の駅では鮎の甘露煮や、一番人気の「鮎チップス」なども購入できます。
この日は残念ながら鮎チップスは売り切れ、道の駅のホームページでお取り寄せもできるようですがこちらも記事を書いている2024年5月現在品切れになっています。

いかがでしたか?
春はまだ漁が始まっていなかったのでヤナ場に打ち上げられる鮎を見ることはできませんでしたが、ぜひ夏にもう一度行って実際に打ちあがる様子を見てみたいと思っています。