梅雨時期になると、梅仕事のシーズンがやってきます。
我が家でもこの時期になるとスーパーに並んだ梅を梅干しにしたり、
安くたくさん手に入ったときにはシロップ漬けや梅酒、
梅醤油や梅みそ、とたくさんの梅加工品を仕込みます。
梅干し、というとちょっとハードルが高そうに見えますが、
意外に簡単にできちゃう方法があるんです。
我が家の梅仕事、梅干し編です。
梅は1キロ単位で仕込む
梅干しを漬ける、というと、瓶を買ってきて、重しを買ってきて…
なんて思いますよね。
私も最初の頃は瓶で、いわゆる普通に梅干しを漬けていました。
でも、容器を消毒したり、いろんな手間があって大変。
しかも、ちょっと油断するとカビが生えてしまうので、
塩分はどうしても控えることができませんでした。
数年前、15%の塩で減塩梅干しを仕込んだ時に、1週間目くらいでカビが発生。
結局塩を足して、いつもよりさらにしょっぱい梅ができてしまった経験から、
瓶を使った梅干し漬けはやめました。
我が家ではいつも、梅干しは2キロから3キロ仕込みます。
スーパーではだいたい1キロ単位で梅が売られていますよね。
その1キロ単位で、梅干しを漬けてしまいます。
用意するものは
・梅
・塩(できれば自然塩がおいしい)…梅の15%
・食品ストック用のチャック付きビニール袋(大)
これだけです。
我が家では冷凍保存袋の大きいサイズのものを使います。
ダブルチャックになっているもののほうが、梅酢がこぼれなくて便利です。
保存袋で漬けてみよう
やり方はかんたん。
まず、梅は黄色く完熟したものを選びます。
そのほうが、梅酢があがりやすいです。
私は最近、福井で栽培されている「紅映梅(べにさしうめ)」というものを使っています。
この梅は、種が小さくて実が厚く、酸味も穏やかなので、
梅干しにした時に程よい酸っぱさで仕上がるので、酸っぱいのが苦手でも食べやすいです。
買ったときにまだ青い場合は、2.3日、ざるなどに広げて追熟させます。
梅は洗った後、水に浸します。
浸す時間は、あまり長くしすぎると梅が茶色く変色してしまうので、
完熟した梅なら2~3時間でもよいと思います。
あく抜きのためなのですが、時間がなく、黄色く熟していれば洗うだけでもよいでしょう。
青い梅は少し長めに浸水させたほうがいいようです。
水に浸した梅は、ざるに揚げ、水分をキッチンペーパーで拭きながら
なり口をつまようじやたけぐしなどで取ります。
処理をした梅から、保存用チャック袋に入れていきます。
1キロ分を袋に入れたら、梅の15%の塩を中に入れ、まんべんなくまぶします。
準備はこれだけ。
あとはバットなどに入れて、重しをします。
重しは最初梅の倍の重さを使います。
うちではその時に家にあるペットボトルのお茶や水を使います。
今回は2リットルの十六茶でした。
2キロ仕込むときは、この上にもう一本ペットボトルを重ねます。
一日でこのくらい梅酢があがります。
塩は溶け残っているようなら、袋を少し振ってまぜてやります。
密封しているので、梅が空気に触れず、カビが生えにくいのが良いところです。
梅酢があがってきたら、重しは半分程度に減らします。
梅酢があがってから土用干しまで
あとの工程は、普通の梅干しと同じ。
赤しそが出回る時期になったら、赤しそと塩をよくもんであくを出し、
梅酢でほぐしてから、袋の中に入れます。
キレイな赤色になります。
土用干しは、梅雨が完全に明けてから、3日間晴れ間が続く日を選んで干します。
梅干しを干す用のざるがあると便利ですね。
今は100円ショップにも竹製のざるが売っているので、
梅干し専用に用意してもいいと思います。(梅干しの色がついてしまうので)
梅酢は、干して、という作り方もありますが、
干してしまうと水分が蒸発して少なくなってしまうので、
袋に入れたまま、半日くらいお日様に当てる程度にしています。
土用干しが終わったら、そのまま袋で保存もできますし、
保存用の容器にうつしてもいいですね。
減塩にチャレンジ
今回は減塩で15%の塩で漬けましたが、昔ながらのしょっぱい梅干しなら
20%の塩で、同じように漬けてみてください。
また、減塩を追求するあまり、塩を少なくしすぎると、カビが生えやすくなります。
何度か漬けていますが、焼酎などを入れずに減塩で漬けるなら15%が限界かな、と
私は思っています。
中には10%程度の減塩梅干しを作っている人もいるようです。
保存袋を使うこと、よく完熟した梅を使うことで減塩梅干しが作りやすくなります。
もしももっと減塩した梅干しを作りたいときには、毎日梅酢の上がり具合をチェック
することをお忘れなく。
梅のシーズンは短く、あっという間に終わってしまいます。
ぜひ、よい梅を見かけたらチャレンジしてみてくださいね。