小さく生まれた赤ちゃんの心配事・羊水過少症で未熟児で生まれた息子の成長

子育て

色々な事情で小さく生まれてくる赤ちゃんも多いですよね。
我が家の長男、三男はそれぞれ
2064g、1616gと未熟児として生まれました。
長男は体重がなかっただけで特に問題なく出産、退院し
今は小さかったことがウソのように成長していますが、
三男は生まれる前、生まれてからいろいろなことがありました。
12才になる三男の、小さく生まれた心配事や成長のことを
まとめてみました。

大きくならないお腹

3人目、3回目の妊婦生活で、最初に気がついたのはお腹の出ぐあい
上の子供を育てていたので、思ったより体重の増加がなく、
順調、と思っていたのですが、7か月、8か月になっても
思ったほどお腹が大きくなりませんでした。
ただ、健診で特に問題があったわけでもなく、胎児の成長もほぼ順調
若干週数よりも小さめでしたが、長男も小さく産んで大きく育てた、という
経験があったので、さほど心配はしていませんでした。

上の二人の子育てが本当に大変な時期だったので、体重が増えなくてラッキー
くらいに思っていたくらいです。

35週目健診で羊水過少

35週目の健診で、どうやら羊水が少ないのではないか、と言われました。
特に体調に変化がなかったのでびっくりしたことを覚えています。
羊水が少ないからといって、特に対処するわけでもなく、
様子を見ましょう、ということで健診は終わりました。
羊水が少なくなると、胎児の成長を妨げたり、極端に進むと、
胎児と羊膜が付着する、などの障害が出てくるのだそうです。
ただ、医師からさほど心配することではない、と言われていたので、
生活も普段通りに送っていました。

37週目健診で胎動が弱くなり即入院へ

37週の健診に行ったときに、事態が変わりました。
確かにその数日前から、思ったほど胎動がなくなっていたような気はしていました。
でも、まったく動かないわけではないので、大丈夫かな、と思っていたのです。
ところが、健診でやはり羊水が思ったほど増えておらず
さらに胎児の状態がちょっと怪しい、と言われました。
予定日までまだ20日ほど。
まだまだ、と思っていたのに、急に入院することが決まりました。
上の二人は実家に預け、即日入院です。

医師からは、このままの状態では胎児が危ないので、2.3日たっても
事態が好転しなければ、促進剤を使って分娩しましょう、と説明されました。
促進剤、と聞いてドキッとしました。
できることなら、自然分娩で産みたいと思っていたからです。
でも、赤ちゃんが危ないのなら仕方ない、と気持ちを切り替えて
その日は寝ることにしました。

ところがその夜のこと。
陣痛が始まったのです。
私が促進剤を使いたくない、と思ったのが赤ちゃんに伝わったのかもしれません。
そして、おおよそ一晩。
明けた翌日の午前中に、自然分娩で三男が生まれました
この時の出生体重が1616g
極低体重児、とまではいきませんでしたが、平均の半分くらいで生まれた三男は
すぐに保育器に入れられ、点滴を受けることになりました。

低出生体重児・低血糖からの新生児黄疸

出生時の三男は、低出生体重児、低血糖という異常が見られました。
点滴に、酸素量や心拍を測るためのモニターをつなぎ、保育器に入りました。
医師からは、少なくとも1か月程度の入院が必要だろう、という説明があり、
一緒に退院できないことを告げられました。
授乳も直接はできないため、おっぱいをあげている他のママさんたちにまざり、
搾乳だけを始めました。

さらにその日の夜、新生児黄疸が出ていることが判明。
光線療法がはじまりました。

生後2日目にバタバタする新生児室

生後2日目の夕方、呼吸が不安定になった三男。
先生たちが慌ただしく新生児室に出入りを始めました。
とにかく、落ち着くまでは何とも言えません、と言われましたが
本人を見ることもできず、何もできないことがもどかしく、
一人ベットの上で呆然としていました。

結局は呼吸が若干弱くなっていたこと、ミルクが始まったのですが
消化が間に合わずに調子が悪くなっていたのだそうです。
1回の哺乳量は、たったの6cc
それでも、小さな体には負担が大きかったようです。

翌日には数値も落ち着き、ミルクの量も少しずつ増やすことになりました。
さらにこの日、光線療法が終了
ここからだいぶ落ち着き始めました。

母の入院中

他のママさんたちが授乳をしている間が、保育器に入っている三男との面会時間でした。
日がたってくると体重も順調に増え続け、保育器の中での授乳おむつ替え
少しずつさせてもらえるようになりました。
点滴は、生後6日目に終了
いろいろと心配なことはたくさんありましたが、私が入院していた総合病院では
担当の看護師のみなさんが保育日誌を書いてくれていて、
今日はどれくらい飲んだ、こんな表情をしていた、などを
たくさん書いてくれました。
交換日記になっていたので、心配事を書き込むと、看護師さんが答えてくれて
ずいぶん気持ちが楽になったことを覚えています。

母退院からのその後

退院後は、基本的に日に1回の面会になりました。
家では搾乳をして、冷凍した母乳を持ち込みました。
母乳バッグと、手動の搾乳器を購入して搾乳です。
本当であれば、自分の手で搾乳をしたほうがおっぱいのためにはよい、と
言われていたのですが、張りが強く、絞り切れないとすぐに腫れてしまうので
搾乳器の中でもおっぱいに優しいだろう、と手動のものにしました。
体重は順調に増え、2000gになったところで保育器から出ることに。
それが生後14日目のことです。

さらに20日目、2430gになってようやく退院です。

その後の成長

退院してからは、普通通りの生活になりました。
体重も順調に増え、身長も伸びていきました。
ただ、平均に比べるともともとが小さいので、他の子供と比べて
身長や体重は1年くらいの遅れがありました。
現在12才、小学6年生の三男ですが、身長は142センチ
おおよそ、11才の平均身長と同じくらいです。
我が家の長男が、平均より大きく育っていること、
次男はほぼ平均値と同じくらいなことを考えると、
三男は小さく産まれた影響があるのかもしれません。
ただ、このくらいの年になると、普通に生まれても身長が小さい子供は
たくさんいます。
小さい頃は、身長順で並びましょう、と言われると必ず一番前だった
三男ですが、今は彼よりも身長が低い友達が何人かいるそうです。

また、ずっと痩せ気味、肥満度も最大で-10近くあったこともありますが、
現在は若干のマイナスで、お肉も普通についています。

羊水過少で小さく産まれた三男ですが、幸い後遺症などもなく
人一倍元気に育っています。
小さく産まれるといろいろな心配事もあると思いますが、
我が家の三男の成長も参考にしてみてくださいね。