まもなく新米の季節がやってきます。
 新米は炊いただけで美味しいものですが、この時期にちょっぴり困ってしまうのが古米。
 収穫から1年がたったお米はどうしても食味が落ちてしまうもの。
 でもせっかくなら美味しく食べたい!
 ちょっとした工夫で美味しく食べる方法を紹介します。
お酒を入れる
古くなったお米や安いお米はパサついてしまいがちですよね。
 そんな時にはお酒を入れてみましょう。

酒には食材をふっくらさせる働きがあります。
米3合に対して、酒大さじ1から2を入れて普通に炊き上げます。
 精米してから時間がたったお米でも、まるで新米のような味わいになりますよ。
 気になるお酒の匂いですが、炊き上げる時に沸騰するのでほとんど気になりません。
みりんを入れる
みりんを入れる時には、まずお米をといでから2時間程度ざるにあげてから水加減をします。
米3合に対してみりんは大さじ1程度。
 みりんのうまみ成分とアルコールで糠臭さが消えて、さらにお米に弾力性が生まれ、ふっくら美味しいお米が炊きあがるそう。
古米を炊くときには柔らかくてしっとりするのでおススメですね。
昆布を入れる
ご飯にうまみが足りないな、と思ったときには昆布を入れて炊いてみましょう。
 昆布の表面の白い汚れは清潔な濡れ部金などで拭いて入れると、昆布のうまみが引き立ちます。
 香りが良くなるので、混ぜご飯などをするときにぴったりです。
はちみつを入れる
ご飯にはちみつを入れる、というのは意外ですが、はちみつに含まれている糖分には強い保水力があって、米にたっぷりと水分を含ませてくれるのだそう。
 また、はちみつに含まれるアミラーゼという酵素が、お米のでんぷんを分解して糖にするので、はちみつを入れたご飯は甘くなるのだそうです。

米3合に対して、はちみつは小さじ1と1/2で大丈夫。
 はちみつを加えたら、30~1時間浸水させてから炊きましょう。
 ただ、あまり味や香りの強いはちみつは、ご飯に移ってしまうかもしれないのでおススメできません。
味や香りが強くないものを選んで使うのがよいですね。
もち米と油を入れる
パサついて粘りのないお米を炊くときには、もち米と油を入れてみましょう。
米5に対して、もち米1の割合で混ぜて、いつも通りの水加減で炊きます。
 さらにサラダ油を1滴から2滴くらい混ぜて炊くと、粘りとツヤがアップします。
氷を入れる
意外な方法ですが、氷を入れることで美味しくお米を炊くことができるそうです。
 お米をといで、水加減をし、炊くだけの状態にした炊飯器に、氷を1かけら入れるだけ。
 氷を入れると、お米の吸水スピードがゆっくりになるため、粘りが強くなり、ぱさぱさ感が減るのだそうです。
お米を蒸らす
新米を炊いたときには、すぐにしゃもじでほぐすと、余計な水分が飛んでやわらかく美味しいご飯になります。
 でも、古いお米や、パサつく安いお米を炊いたときには、すぐに炊飯器のふたを開けずにちょっと待って。
10分から15分程度蒸らして、その後しゃもじで十字に切り、底から上下を返すようにさっくりと混ぜます。
 こうすることで、お米全体に均等に水分をいきわたらせて、底までふんわりとしたご飯を楽しむことができます。
炊いたご飯の保管方法
せっかく美味しく炊いたご飯も、保管方法がしっかりしていないと美味しくなくなってしまいますよね。
 最近の炊飯器には「低温保温」の機能がついているものもあり、長い時間保温をしていても味が変わりにくくなっているようですが、保温時間が長くなればなるほど、ご飯が固くなって風味が落ちてしまいます。
 まず、保温機能を使う時には、釜の中でこんもりと山を作って盛ってから保温しましょう。
 これで少しでも釜に触れる部分が少なくなり、余計な熱がかからないようになります。
 たくさん炊いたときには、すぐに冷凍保存してしまうのも一つの手です。
ご飯が温かいうちに、ラップに1人前をゆるめに包みます。

粗熱が取れたら、そのまま保存袋に入れて冷凍庫に入れましょう。
 水分を含んだ状態で冷凍することで、解凍後もふっくらしたご飯を楽しむことができます。
いかがでしたか?
 意外な食材もありましたが、お好みの方法を試してみてくださいね。



