大学進学を視野に入れた高校選び。公立高校と私立高校、どっちがいい?

子育て

高校への進学は、子供にとって大事な人生の選択の一つです。
一口に高校選びといっても、様々な選択の仕方があると思いますが、我が家では大学進学を目指した高校選びをしました。
中学受験などがある都会ではなく、おおむね高校から受験を始める地方在住者として、大学進学を視野に入れた高校選びの方法について、我が家の体験談をまとめます。

地方では公立高校がよいと言われる

我が家の住んでいる地方では、地域の進学校のトップと言われる偏差値が最も高い高校は公立。
公立高校の授業料無償化が始まる前から、「進学するなら公立高校」というイメージが強いです。
偏差値だけで言えば、県内のトップ5くらいまではすべて公立高校がランクに入るような地域に住んでいると、「大学受験をするのなら公立の進学校へ」というルートが最も人気。
我が家でも、長男が地域の進学校と言われる高校を受験することを選択しました。
大学の進学実績だけを見れば、国公立大学や有名私立大学の名前がずらりと並びます。
中学校での進路相談でも、それなりの成績があれば、公立高校を進められるのが一般的
我が家でも当然そのつもりで受験をしました。
が。
少し背伸びをして選んだ公立高校に落ちてしまった長男。
併願していた私立高校に通うことになったのです。

公立高校と私立高校の違い

その後も次男が公立高校ではなく、私立高校を選択した我が家。
実は公立に通わせたことがないので、公立高校の様子については友人から聞いた話が主になります。
私が感じる公立と私立の違いは、「面倒見のよさ」です。
私立高校は高い授業料(これについては後述します)をもらい、生徒を集めなければなりません。
そのため、学校独自のカリキュラムなどを積極的に取り入れている印象があります。
長男が通う学校では、土曜講座は当たり前
有名進学塾のインターネットを使ったビデオ講座などもテキスト代だけを負担すれば好きなだけ受講することができたりします。

次男の高校では、放課後塾という別の講座が開設されていて、年間6000円程度で塾に行くのと同じような授業を受けることができたりします。
また、最近では英語に力を入れているところが多く、長男の学校ではネイティブと1週間過ごす英語ツアーがあったり、次男の学校では海外での修学旅行でマンツーマンの英会話授業が行われたりします。
こういった話は公立高校ではあまり聞かれません
(土曜講座については進学校では開催されているところもあるようです)
また、私立高校は先生方の異動がほとんどありません
3年間、同じ先生たちに同じクオリティの授業やサポートを受けることができるのも特徴の一つです。
公立高校は校長先生が変わると教育方針がガラッと変わってしまうケースもあるようです。

私立高校の授業料は高い?

地方で私立高校に2人も通わせている、と話をすると必ず「学費大変でしょう?」と聞かれます。
確かに、私立高校では年間30万円程度の学費と諸経費(別途)がかかります。(学校によって差があります)
しかし、我が家ではそれほどの負担がありません。
世帯所得によって差がありますが、公立高校の授業料無償化と並行して、私立高校に通っている家庭にも「高等学校等就学支援金」というものが支給されています。
また、市町村からも助成金が少額ですが出ています。(所得によります)
こういったものを全て合わせると、世帯の収入金額によっては負担額はそんなに大きくならないのです。

また、2020年度からは私立高校の就学支援金の上限額が引き上げられるので、授業料に関しては実質無償化が実現される予定です。
諸経費部分に関しては、高校によって変わってくるので一概には言えませんが、公立高校に通っていても諸経費は自己負担ですので、大差がなくなってくるということなのです。

公立高校で進学塾に通わせることを考える

我が家の長男が公立高校を受験した時には、もし合格したら高校と並行で進学塾の利用を考えていました。
高校で進学塾に通うと、塾によって月謝は様々だと思いますが、最低でも2~3万円の授業料を見込んでいました。
これを負担することを考えると、年間で30万円以上の出費になるはずです。
塾の授業料に関しては、当たり前のことですが支援金などの援助はありません
現在の長男ですが、学校で行われている授業と土曜講座、別に申し込んでいる放課後講座などで受験対策をしています。
学校からも様々なサポートを受けているので、進学塾には通わせていません
そう考えると、年間30万円程度の私立高校の授業料と、進学塾での授業料はほとんど変わらないことになります。

私立高校も進学先の一つとして視野に

我が家では、長男が私立高校に通うことになってから、その内容やサポートについて納得のいく授業料であること、また放課後に別の負担がなかったこと(もちろんさらに進学塾に通う生徒はいるそうです)を考えると、「絶対に公立高校でなければならない」ということではないのだ、と考えるようになりました。
そこで、次男が2年後に進学先として別の私立高校を選んだ時も、すんなり受け入れることができました。

これから2年後、三男が高校受験を控えています。
当初は「兄が2人も私立高校に行ったのだから、お金をかけずに公立高校へ」と考えていましたが、先を見据えたうえで、私立高校も進学先の一つとして視野に入れていく予定です。

いかがでしたか?
選択肢の一つとして参考にしてみてくださいね。

我が家の長男が受験を失敗した時の話はこちらからどうぞ。

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