安い肉をやわらかく美味しく変身させたい!失敗しないステーキの焼き方

料理

スーパーで売っている安い牛肉を買ってきて、そのままステーキにすると固くて食べられない、なんてことがよくありますよね。
やわらかくて美味しいお肉は高い、と、自宅での美味しいステーキを諦めていませんか?
安くても、やわらかく美味しくできる裏技を紹介します。

肉の繊維は叩いて切って

まずは下処理です。
よく、肉を叩いたり、筋を切ったりする、といいますよね。
これは肉と肉、肉と脂肪の境目にある筋を切ることで、肉の縮みを防ぐ効果があります。
また、叩くことで肉自体を柔らかくするのです。
火の通りも早くなるので、肉がジューシーに焼き上がります。
肉叩きで叩いたり、包丁で筋に切れ目を入れておきましょう。

パイナップルを使う

一般的によく知られている方法ですが、パイナップルを細かく切ったものを肉にあえてしばらくおいておきます。
南国の果物にはタンパク質を分解する酵素、プロテアーゼという成分が含まれていて、この働きが肉に作用して柔らかくしてくれます。

舞茸を使う

舞茸にはパイナップルなどと同じプロテアーゼがたくさん含まれています。
これも細かく刻み、肉とあえておきましょう。
タンパク質を分解する効果で肉がやわらかくなります。

よく茶碗蒸しには舞茸を使ってはいけない、と聞きますよね。
これは他のきのこに比べて、プロテアーゼがたくさん含まれているために、卵のタンパク質が固まらなくなるからなのだそうですよ。

玉ねぎのすりおろしを使う

玉ねぎにもたんぱく質を分解する酵素が含まれています。
すりおろした玉ねぎを肉にまぶして15分から30分程度つけておくだけで肉がやわらかくなります。
消化を助ける作用も期待できるので、使わない手はありませんね。

大根のすりおろし汁に漬け込む

大根おろしの汁に肉をまんべんなくひたして、1時間以上漬け込みましょう。
大根に含まれるプロテアーゼの働きで、肉をやわらかく仕上げることができます。
大根おろしは匂いが気になりますが、臭みは焼き上がるとほとんど気になりません

砂糖をふりかける

焼き上がりがぱさつきそうなときには砂糖を使ってみましょう。
焼く前の肉の表面に、ひとつまみ砂糖をふりかけます。
砂糖には肉に含まれるたんぱく質と水分を結びつける働きがあるので、砂糖を振ってしばらくおいた肉を焼くだけで筋っぽさがなくなります。
砂糖の甘みは、焼き上がりにはほとんど影響しません

コーラやビールなどの炭酸飲料に漬け込む

コーラやビールに含まれている酵素によって、肉のたんぱく質が分解されるので、柔らかく焼き上がります。
漬け込み時間は10分程度で十分です。

焼くときには、コーラやビールなどを軽く水で洗い流しましょう
そのまま焼いてしまうと、焦げ付きなどの原因になりますので注意してくださいね。
ちなみに、コーラやビールの味になるのでは?と心配になるかもしれませんがご安心を。
ほとんど味に影響はありません

ステーキの簡単な焼き方

最後に焼き方についてです。
家庭ではフライパンを使うのが一番手軽にできますね。

まず、肉は冷蔵庫から出し、常温に戻しておきましょう
冷蔵庫から出したての冷たいお肉は、中まで火が通らないうちに表面だけが焼けてしまって美味しくできあがりません。
少なくても1時間くらい前(夏の暑い時期なら30分前)には冷蔵庫から取り出しておきましょう。
塩コショウなどのスパイスは、必ず焼く直前に振りましょう。
あまり塩を早くにしてしまうと、旨味成分である肉汁が塩の作用で流れてしまいます

フライパンは必ずよく熱しておきましょう
鉄のフライパンなら煙が出るくらいまで、テフロン加工のフライパンなら中火でよく熱しておきます。
テフロン加工のフライパンは、空焚きをすることで加工が剥がれることがあるので、注意してくださいね。

フライパンが十分に熱くなったら、牛脂を溶かします。
牛脂は肉売り場に必ずありますのでもらっておきましょう。
サラダ油などでもかまわないのですが、牛脂のほうが風味がでます
フライパンの準備ができたら、いよいよお肉を入れていきます。
まずは表面になる方の面を強火で1分ほど焼いて焼き色をつけます。
その後火を弱めに落としてさらに2分
裏返したら強火に戻して30秒ほど焼いたら、火を弱めて2~3分程度やきます。
これで初心者にも簡単な、ミディアムの出来上がりです。

安くて美味しいお肉ならたくさん食べられちゃいますよね。
ほとんどの方法が、漬け込んでおくだけ、という簡単なものばかり。
少し時間はかかりますが、ぜひこれで安くて美味しいステーキを楽しんでくださいね。