本格的な夏に備えて、スーパーに出回る食材で体を整えよう

暮らし

まもなく本格的な夏がやってきますね。
夏本番になると、暑さにやられてバテてしまっては大変です。
夏に出回る食材で、体を整えてみましょう。

夏に出回る旬の食材

今は栽培技術が発展して、年中いろいろな野菜が食べられるようになりました。
でも、旬の時期にとれる野菜は、それだけでパワーを持っています。
夏にとれる野菜は、夏の体を整える働きを持っています。
夏野菜にはビタミン類やベータカロチンなどが多く含まれていることが多く、夏バテの予防にもぴったりです。
体を冷やす作用を持つ野菜なども上手に取り入れていくとよいですね。
さらに旬の野菜はお財布にも優しいので、積極的に取り入れたいものです。

なすの栄養

なすの成分は主に水分で、実にその割合は94%になる、と言われています。
だからといって、栄養がないわけではありません。
ビタミンB、C、カルシウム、鉄分、カリウム、食物繊維などもバランスよく含まれています。
特に皮の黒い部分にはアントシアニンという色素があり、これが抗酸化成分を含んであるポリフェノールを含んでいます。
ポリフェノールは活性酸素などの有害な物質を無害にする作用を持っていて、動脈硬化などの生活習慣病の予防に役立ちます。
さらに、なすには体を冷やす作用があります。暑い夏には積極的に取り入れることで、夏バテを防ぎたいところです。

トマトの栄養

トマトの赤はリコピンの赤
アンデス山脈の高原地帯が原産地であるトマトには栄養がたくさん詰まっています。
リコピンは生活習慣病の予防や、老化の抑制にも効果がある、と言われています。
カロチンのなかでも、リコピンは抗酸化作用が強力で、ベータカロチンの2倍、ビタミンEの100倍とも言われているそうです。

またこのリコピンは、加工することでより吸収がしやすくなるので、生のまま食べるだけでなく、トマトの加工品を上手に利用したり、油を使って調理するのもおススメです。
リコピン以外にも、ビタミンCやカリウムなども含まれてます。
風邪の予防などにもピッタリです。

きゅうりの栄養

最近、「きゅうりダイエット」が流行していますね。
きゅうりは成分のほとんどが水分で、世界一栄養がない野菜、としても知られていますが、最近の研究ではダイエットに役立つ「ホスホリパーゼ」という成分が含まれていることがわかりました。
これを摂取することで、代謝を高め、食事の脂肪が分解されるのだそうです。
また、水分とカリウムを多く含んでいるので、利尿効果があることで知られています。
体内にこもった熱の排出を促すことで、ほてりやのぼせの改善が期待できます。
暑い夏にはぴったりの野菜ですね。

かぼちゃの栄養

かぼちゃは夏を代表する緑黄色野菜です。
かぼちゃの実の黄色い色は、ベータカロチンの色で、さらにビタミンC、Eを含んでいます。
ビタミンEは血行を良くして、体を温める作用があるので、クーラーなどで冷え切ってしまった体を温めてあげるのにぴったり。
また、食物繊維も豊富なので、便秘解消も期待できそうです。

枝豆の栄養

夏といえば、枝豆とビールがよく合いますね。
枝豆は大豆の未熟豆。豆と野菜のよいところを両方持ち合わせています。
大豆はタンパク質や糖質などが豊富ですが、それと合わせてビタミン類や食物繊維、鉄分やカルシウムなども豊富に含まれています。
枝豆に多く含まれるビタミンB1、B2は、体内で糖質や脂質を分解し、エネルギーに変えることができるので、実はダイエットにも使える万能食材です。
また、夏バテからくる食欲不振などにも効果的
ビールに合わせて一緒に食べたいものの一つですね。

このところの猛暑を乗り切るために、上手に夏野菜をとりいれて体を整えていきましょう。