昼間のおむつは取れたけれど、いつまでも夜のおねしょが治らない。
いつまでも治らないと心配になりますよね。
我が家の三兄弟のうち、長男と三男がいつまでもおねしょに悩んでいました。
おねしょっていつまで続くんでしょうか?
その対策などについてもまとめてみました。
おねしょと夜尿症
おねしょとは、夜寝ている間に無意識におしっこをしてしまうことを言います。
夜尿症、という言葉もよく聞きますが、おねしょと夜尿症の違いは大まかに年齢で分けることができるそうです。
幼児期(5~6歳くらいまで)の夜間のおしっこのしっぱいをおねしょと言い、学童期に入っても治らないものを夜尿症と呼ぶようです。
我が家の長男と三男は学童期までおしっこの失敗がありました。
おねしょはそのうち治る、と言われます。
夜尿症も、小学校高学年ころになると見られなくなるケースがほとんどなのだそうです。
小学校高学年の夜尿症
我が家の長男は、小学校5年生までおねしょが続きました。
毎日ではありませんが、2日から3日に一度は失敗をしていました。
小さいうちのおしっこの失敗はそれほど気にとめる感じではありませんでしたが、大きくなってくると本人のダメージは相当大きく、失敗をするとその落胆ぶりは半端ではありませんでした。
大きくなればなるほど、気にして逆に失敗をしてしまうケースが多いようです。
長男の場合は心の調子がそのまま失敗につながることが多く、治るまでには相当な時間がかかりました。
夜尿症の治療
夜尿症は自然に治ることが多く、治療せずに放置することが多い病気なのですが、実は薬で治療をすることができます。
具体的には、尿を濃縮して量を減らす抗利尿ホルモン剤、膀胱の緊張を取ることで膀胱の収縮を抑えて尿を溜めやすくする抗コリン剤、それでも効き目が出ない時に使われる三環系抗うつ薬などの使用があります。
受診は、普段かかりつけにしている小児科で大丈夫です。
長男は一度抗コリン剤の内服をしたことがあるのですが、服薬中は効き目があるものの、投薬をやめると元に戻ってしまうことから、根本の解決には至らず、2か月程度の治療でやめてしまったことがありました。
これ以外にも、パンツに小さなセンサーをつけて、尿でパンツが濡れたらアラームが鳴り、子供を起こす、という治療もあるそうです。
起こさない、焦らない、怒らない
おねしょを治す上で大切なのは、おねしょをしたときの子供との関わりです。
失敗をしないように、と夜中に起こしておしっこをさせる、というのは実はあまり効果がありません。
起こしても本人はほとんど覚えていないので、根本的な解決にはならないのです。
そして、失敗がわかると本人だけでなく親もがっかりしてしまうもの。
ついうっかり怒ったりため息をついたりしてしまいがちなのですが、これも逆効果。
余計に子供を追い込んでしまい、失敗が多くなります。
焦ったり、他の兄弟と比べたりするのもよくありません。
根気よく付き合っていくのが大切なんですね。
朝がっかりしないための対策
根気よく付き合う、といっても、朝の忙しい時間帯に失敗の始末をするのは大変ですよね。
そのためにあらかじめいろいろな対策をしていました。
まずは寝具。
シーツの下にはおねしょシーツが必須です。
寝相が悪かった長男は、いつどこで失敗するかわからないので、かなり広範囲におねしょシーツを敷いていました。
高学年になると子供用のシーツでは小さすぎてカバーしづらくなったので、介護用に使われる大きめのシーツを敷いていました。
また、直接肌に触れるものは洗いやすく乾きやすい素材のものを使います。
失敗は下に敷いたシーツだけでなく、上にかける毛布、タオルケット、掛ふとんなどにも及びます。
すべて家庭で洗える素材のものに替え、予備を持ちます。
いつ、どこで失敗しても大丈夫、という余裕を持ちたいものです。
寝具を汚してしまった時に
おねしょシーツを敷いていても、その場所で失敗してくれるとはかぎらないのがおねしょ。
特に長男と三男は寝相が悪く、ベッドのありとあらゆるところで失敗してくれました。
マットレスなどに失敗が及んだときには、そのままにしておくと匂いや汚れが残ります。
我が家では失敗した部分に40度くらいのお湯をたっぷりとかけ、タオルでしっかりと水気を取る、という方法をとっていました。
熱湯をかけてしまいがちなのですが、あまり熱いお湯だとおしっこの成分が凝固してしまい、匂いが落ちづらくなるのだそうです。
外せるものはすべて外し、洗濯にしてしまいます。
それ以外の場所は、お湯をたっぷりかけ、タオルで叩いて汚れをとります。
匂いが気になるときには、重曹をたっぷりと振りかけて、そこに水分と匂いを吸い取らせます。
クエン酸も匂いを取るのに効果的です。
クエン酸を水に溶かしたものをスプレー容器に入れ、おねしょの場所にスプレーします。
その後、タオルなどでしっかりと水気を取りましょう。
これだけ覚えておけば、いつ失敗されても大丈夫です。
我が家の子供たちとおねしょ
我が家の長男、三男はそれぞれ小学5年生、小学3年生までおねしょが続きました。
長男は小学2年生の時に投薬による治療もしましたが、薬をやめてしまうと元通りになることから薬による治療は断念。
長い間おねしょとお付き合いすることになりました。
失敗しないよう、夜は水を控えめに摂取し、寝る前には必ずトイレに行く、というのを習慣づけていましたが、それでもダメなものはダメなものです。
特に昼間にあったことが影響することが多く、学校で嫌なことがあったり、私と喧嘩したり怒られたり、なんていうことがあるとほぼ必ず失敗をします。
おねしょを卒業
そんな長男がおねしょを卒業したきっかけは、学校の宿泊行事でした。
宿泊行事では、おしっこの心配がある子供を夜中に起こしてトイレに連れて行ってくれます。
本来、夜中に起こしておしっこをさせるのは、おねしょの対処法としてはよくないことなのですが、学校行事で失敗するということだけはどうしても避けたいのでお願いすることにしました。
案の定、寝ぼけてトイレに連れて行かれた長男は、トイレに行った、という記憶がありませんでした。
それでも、ちゃんと夜中に行ったおかげで、失敗することなく行事を乗り切ったのです。
この成功体験が功を奏し、これ以降一度の失敗もありません。
三男は、小学校3年生頃に自然と回数が少なくなり、いつの間にか卒業していました。
今、まさにおねしょとお付き合いしているご家庭も、いつか卒業するときが来ます。
我が家では薬での治療は諦め、長い間お付き合いしてきました。
おねしょは心の調子が出やすいものです。
親である私達があまり振り回されず、大きな心で見守ってあげるのも大切だと思います。
本人がつらい思いをしているのなら、薬などの治療で早く対処してあげるとよいですね。
布団の手入れについてはこちらの記事もどうぞ。