子供の困ったを相談できるスクールカウンセラー・体験した我が家の場合

子育て

皆さんの子供が通っている学校にスクールカウンセラーはいますか?
今はどこの学校でも専属のスクールカウンセラーがいるのではないでしょうか。
カウンセリング、というと敷居が高いイメージがありますが、我が家では長男が何回かお世話になっています。
その時の体験についてまとめてみました。

スクールカウンセラーとは

スクールカウンセラーは、学校などの教育機関において子どもたちや保護者の心のケアを支援してくれる人のことです。
スクールカウンセラーには必須資格のようなものはないようですが、臨床心理士や精神科医などの国家資格を持った人が多く、学校の先生以外にも頼れる大人、といった感じです。
我が家の子供達が通う小中学校では常駐のカウンセラーはいなかったのですが、週に1回、もしくは2週に1回ほど学校を訪れていて、必要に応じて相談に乗ってくれる、という形でした。

スクールカウンセラーに相談できること

スクールカウンセラーに相談できることは、学校のことだけでなく、個人の心の問題や、家庭環境から起こる様々な出来事までいろいろなことがあります。
例えば、
・いじめや不登校
・家庭環境
・学校の先生との問題
・生徒自身の悩み
・友人関係
などなど、どんな悩みでも聞いてもらうことができます。
また、生徒や児童だけでなく、その保護者も相談に乗ってもらうことができます。
学校には直接言いづらいことなども、カウンセラーを通して相談することができます。

長男の場合・その1 地震が怖い

我が家の長男は長男らしいというか、繊細なところがあり、カウンセリングは2度お世話になっています。
一度目は東日本大震災の直後です。
長男は3歳のときに中越地震を体験しています。
かなり震源地に近かったこともあり、地震は怖い、という漠然としたイメージが心の中に残っていました。
東日本大震災のときにはちょうど体育の授業中で、体育館の上に吊り下げられた照明がグラグラと揺れ、バスケットゴールが落ちてくるのではないか、という恐怖にかられたそうです。
その直後から、ちょっとした揺れ(地震ではないものも含みます)に敏感になり、号泣し、テーブルの下に潜り込んだまま出てこられない状態が続きました。
普段はなんともなさそうにしているのですが、揺れているのではないかと思った瞬間から恐怖に襲われるのだそうです。
あまりにこの状態が長く続いたため、担任の先生に相談すると、カウンセリングを受けたらどうか、とアドバイスされました。
まずは保護者(私)がカウンセラーの先生と面談をします。
このときは、どんなときにどのような様子になるのか、というのを細かく聞かれました。
地震は怖いものだからそれは仕方ないけれど、泣いて何もできなくなるのは困る、というような話をしたことを覚えています。

その後、カウンセラーの先生と本人の面談です。
あとから本人に聞いた話では、別に地震がどう、とか、怖いことがどう、なんていう話は一切しなかったのだそうです。
カウンセラーの先生からも一つも地震のことは聞かれなかった、と言っていました。
普段どんなことが楽しい?とか、学校生活はどう?とか、当たり障りのない(という表現を本人がしています)話を30分ほどして終了したのだそうです。

私はその話を聞いて、これでなにか変わることがあるのかと半信半疑でした。
しかし、なぜかその後、地震のときにびっくりすることはあっても、号泣やテーブルの下から出てこられない、というようなことが一切なくなったのです。
カウンセリングの効果があったのか、本人の成長なのかはわかりませんが、相談してよかったのではないかと思いました。

長男の場合・その2 死んじゃうかもしれない

2度目のカウンセリングは中学1年生になったときでした。
進学して環境が変わり、また他の小学校から入学してきた友人が増えました。
部活動では吹奏楽部に入部したのですが、希望の楽器パートにはなれず、さらに当時友人関係でちょっとしたつまづきもあったようです。
体調を壊すことが多くなり、2学期ごろになると「死んじゃうかもしれない」というようなことを言うようになりました。
この発言は家族だけでなく、担任の先生にも言っていたようで、心配した先生がカウンセリングを勧めてきました。
このときのカウンセリングは本人だけが受けています

当時、体調が悪くて授業中に眠気が多くなり、集中できない、というようなことを相談したそうです。
カウンセラーの先生からは、眠くなったときの対処方法などを具体的にいくつか聞いてきた、と言っていました。
これですぐにすべてが解決したわけではなかったようですが、少しずつ前向きになり、3学期には以前の元気を取り戻しました。

不登校なども相談できる

我が家の子供ではありませんが、友人の子供が中学生の時、なんとなく学校に足が向かなくなり、不登校になりかけたことがあります。
このときも、先生との話し合いだけでなくスクールカウンセラーとの面談を勧められたそうです。

カウンセリングを受けたから、すぐに結果が出る、なんていうことはありません。
思春期の子どもたちの悩みは、そんなに簡単に解決できることではないと思うのです。
でも、保護者や先生以外に話を聞いてくれる第三者がいる、というのは大切なことだと思います。

カウンセリングというと敷居が高いように思いますが、些細なことでも親身になって聞いてくれるそうです。
我が家の長男は2人のカウンセラーの先生に助けてもらいました。
私自身も、最初のケースのときに話を聞いてもらってよかったと思っています。
カウンセリングはいつでもしてくれるようなので、ぜひ機会があれば受けてみてはいかがですか?

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