学校検診は毎年「内科検診」や「耳鼻科検診」などが行われていますよね。
節目となる小学1年生、中学1年生では心臓検診も行われています。
これは我が家の息子が中学校の心臓検診で指摘を受け、精密検査にいった体験談です。
心臓検診の結果は忘れたころにやってくる
中学1年の春に行われる、学校検診。
我が家の息子たちは時折「耳鼻科検診」で鼻炎の疑いのお知らせをもらってきたことがありましたが、それ以外はいたって元気で、健康になんの問題もない、と思っていました。
3人の息子のうち、上の2人は今思い出しても心臓検査なんてあったけ?という感じ。
ところが三男が夏休み前のある日、封筒を持って帰ってきたのです。
それが、心臓に雑音がある、という指摘でした。
精密検査を受けてくるように、という指示が書かれた封筒を手に、心臓の検査なんて一体どこに行ったらいいの?とうろたえるばかりでした。
受診する医療機関はどこ?
心臓での指摘なので、精密検査を受けるにしてもどこを受診したらよいのか、というのが最初の疑問でした。
当時のかかりつけ医といえば、小児科と耳鼻科のみ。
小児科は心臓の精密検査までする、という話を聞いたことがありませんでした。
そこで相談したのが学校の養護教諭の先生です。
電話をしてみると、
「いきなり心臓の精密検査なんて心配ですよね。でも異常がないことが多いので安心してくださいね。」
という言葉とともに、近隣の医療機関を紹介してくれました。
大きな病院と、個人医院を紹介してもらったので、個人医院のほうに電話してみることに。
その医院は循環器が専門ということで、予約なしで受診できることがわかりました。
心電図からレントゲン、心エコーまで
学校から紹介してもらった個人医院は市内でも有名なところで、いつも混雑していることで知られていました。
放課後の部活後ではとても行けそうになかったので、結局受診をしたのは夏休みに入ってから。
結果、いろいろな検査を受けることになり、長時間かかったのでこれは正解でした。
(ちなみに当時はコロナ禍前になります)
まず先生の問診を受け、心電図、レントゲンを撮りました。
何事もなければこれで終わり、と聞いていたのですが、先生に言われた言葉は
「異常がありますね」でした。
とにかく心エコーをしましょう、と言われてこちらも検査をすることになりました。
不完全右脚ブロックと心肥大
そして、検査の結果、三男には心臓に異常があることがわかりました。
・不完全右脚ブロック
・心肥大
この2つが三男の異常です。
不完全右脚ブロックというのは、心電図の形に特徴があり、まれに先天性の心疾患が隠れていることがあるのだそうです。
息子にはこの欠損がないのですが、心臓が普通の子供に比べて肥大していることもわかりました。
しかし、心エコーで確認すると、心臓の動きそのものには異常がなくきちんと動いていること、本人に自覚症状(動悸や息切れ)がないこと、などから経過観察を続けることになりました。
また、運動制限なども特に設けられず、通常の生活を送っても問題ないと判断されました。
経過観察を大切に
その後の息子ですが、最初は半年に1度、その後は1年に一回の経過観察を続けて2年目になります。
つい先日も1年に1回の検査に行きましたが、相変わらず心電図の異常と心肥大については症状が残っているそうです。
しかし、普段の生活には全く支障がなく、いつも通りの生活を続けています。
主治医の先生からは、普段とは違う動機や息切れなどがみられたらすぐに受診をするように、と指示をされているので、油断はせずに経過観察を続けているところです。
いかがでしたか?
小中学生の心臓検診での指摘は、あまり深刻なものはないともいわれます。
念のための精密検査、という側面もあるようです。
しかし我が家のように経過観察が必要になるケースもあると思います。
放置せずに早めに受診をするといいですね。