スマホや携帯プレーヤーに注意!若い世代に増えているヘッドホン難聴

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スマートフォンや携帯音楽プレイヤーは、移動中などにも音楽を聞くことができるので便利に使っている人も多いのではないでしょうか?
こういった媒体を使うときには、必ずヘッドホンやイヤホンをしているのではないかと思います。
このヘッドホンの使い方一つで、最近は難聴になる若い世代が増えています。

難聴とは

難聴は、特定の音を聞く能力を失ってしまうことを言います。
最もよく聞く難聴といえば、高齢者によく見られる老人性難聴ではないでしょうか。
人の聴力は年齢を重ねるごとに少しずつ失われていきます。
特に、高齢者に多いのは、高い音域が聞こえなくなる難聴です。

主な原因は、加齢とともに耳の中の音を伝える細胞が減少していくことと言われています。
大きく分けると、感音性難聴、伝音性難聴、混合性難聴に分けることができ、老人性難聴はその中の感音性難聴に分類されます。

若い世代に起きる難聴

加齢とともに聴力が失われていく老人性難聴と違い、若い世代でも難聴は起きます
よく聞かれるのは、突発性難聴ではないでしょうか。
突発性難聴になる原因はまだ解明されていませんが、ストレスや環境の変化などによって、誰にでも起こりうる難聴です。
この難聴は、早期に治療を始めれば比較的よく治ると言われています。

ヘッドホン難聴とは

最近は音楽をヘッドホンやイヤホンで楽しむ若い世代が増えています。
この使い方を間違うと、実は難聴になるのを知っていますか?

聴力低下はもちろんですが、ヘッドホンで難聴になると、低音域が聞こえづらくなることが多いと言われています。
低音域が聞こえなくなると、音がこもったように聞こえます
ライブハウスやコンサート会場などに行って、大きな音に長時間さらされていると、帰りに耳鳴りがしたり、音がこもったように聞こえたことはありませんか?
こういった症状は一時的なもので収まることも多いのですが、長時間ヘッドホンなどで大きな音を聞き続けると症状が戻らなくなることがあります
これがヘッドホン難聴です。

難聴になると言われている目安とは

聴力を失わないためには、大音量の環境に長い時間耳をさらさないことが大切です。
例えば80dbの騒音の中で長時間(およそ8時間)過ごす生活を長く続けていると難聴になると言われます。
80dbとは、交通量が非常に多い幹線道路などで聞こえる音や、地下鉄車内で聞こえる音の大きさです。
そう思ってみると、思ったより大きいイメージではないですよね。

ライブハウスやコンサート会場の音量はだいたい120db程度と言われています。
かなり大きい音だということがわかりますよね。

音量と時間に注意!

ヘッドホンから流れる音楽が、例えば地下鉄車内で走行音を消すくらいの音量であれば、相当大きい音で聞いている、ということになります。
地下鉄の車内音80dbを上回る音量、ということですよね。
この音量を長く続けていれば、当然聴力の低下が起きてしまいます
まずは音量を下げることが大事
そして、長時間聞き続けない、というのも大切なポイントです。

小さい音にしているから、何時間もヘッドホンやイヤホンをして音楽を聞いてもいい、ということではありません。
少なくとも1時間に15分程度は耳を休める、というのを心がけるのがよいでしょう。

失われた聴力は戻らない

難聴の中でも、伝音性難聴と呼ばれるものや、突発性難聴の初期では治療によって聴力を取り戻すことができるものもありますが、基本的には失われた聴力は戻りません
音が聞こえなくなるということは、生活に大きな支障をもたらします。
会話が聞き取れない、生活音がわからないなど、不便な暮らしをすることになります。
今は補聴器で失われた聴力を補うこともできますが、若いうちから使うのは金銭的にも大変なことですよね。
特にヘッドホン難聴は必ず予防することができる難聴です。
手軽に周囲に迷惑をかけずに聞くことができるヘッドホンやイヤホンですが、使い方を少し見直してみましょう。

いかがでしたか?
便利なヘッドホンやイヤホンですが、使い方を間違うと聴力の低下をもたらします。
ぜひこの機会に自分の使い方を見直してみてはいかがですか?

難聴についてはこちらの記事もぜひ参考にしてみてください。

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