お米ってどうやって保存すればいいの?虫の発生を防ぐ効果的な方法

家事

みなさんお米はどうやって保存していますか?
買ってきたままの袋に入れて?
そのままにしておいて、暑い時期に虫が発生してしまって困ったことはありませんか?
そんな虫が発生しないための効果的な方法を紹介したいと思います。

お米につく虫とは?

暑い時期にお米を常温で放置しておくと、米に虫がついてしまうことがあります。
お米に発生する虫は、主にコクゾウムシです。

コクゾウムシは気温が20度以上になると活発に動き出して繁殖します。
ただし、コクゾウムシは低温に弱く、気温15度を下回ると発育や繁殖ができなくなります。
また、マイナス20度の気温で7日~20日置いておくと虫は死んでしまいます。
このコクゾウムシ、人によっては食べることでアレルギーを発症することもあるようなので、虫がついてしまったお米は食べないほうがよいようです。
ただ、もし食べてしまったとしても害はないということなのでご安心を。
実は私もこのコクゾウムシがお米についてしまった経験があります。
昔から、米についた虫を取り除くには、天日干しをする、と言われていて、虫は光に反応するので、晴れた日に外に新聞紙やシートを広げ、米を広げることで虫が数時間で逃げていくのだそうです。
これをやって駆除したことがあります。
長い時間お米を日光にさらすと、ひび割れが起きて食味が悪くなるので、日陰干し程度でもよいそうです。
また、虫は水に浮くので、水に浸すことで除去することができます。
こういった対策はありますが、できることなら目にはしたくないですよね。

お米の虫対策

まず、家庭では長期保管をしない、というのが一番の原則です。
購入したお米はなるべく早く食べるのがよさそうです。
冬場では1か月程度、夏場は約2週間というのが一つの目安です。
密封容器に入れ、温度の低いところに置くというのが原則。
量が少なければ、冷蔵庫の野菜室で保管するのが一番安心です。
常温で保管する場合には、風通しが良く、涼しい場所を選びましょう。
昔から、米を保管するときには赤唐辛子を一緒に入れる、という方法が知られています。
入れる時には、そのまま唐辛子を入れても構わないのですが、皮が破れてしまうと中の種が出てしまい、お米に混ざってしまうことがあります。
これを防ぐためには、お茶パックやだしパックなどに入れておくのがよいでしょう。
また、お米10キロに対して、唐辛子は5本程度入れるのが目安です。
唐辛子以外にも、スーパーで購入することができるお米用の防虫剤もあります。
入れておくだけでよいタイプから、米びつの蓋の裏につけるもの、防湿剤と一緒になったタイプのものなどがあるので、こういったものを利用するのもよいですね。

キッチンに保管することも多いお米ですが、キッチンは高温多湿になりがちです。
冷蔵庫の近くでは熱が発生し、シンクしたは湿気が多くなります。
こういった環境で米びつをおくと、夏場では一気に虫が発生してしまいます。
虫よけなどの対策をしても、高温多湿になっている場所では効果がありませんので、常温保管は気をつけなければいけませんね。

お米の保存方法

では、美味しくお米を保存するにはどうするのが良いでしょうか?
気をつけたいポイントは3つ。
保存場所、保存容器、保存期間です。

まずは保存場所
昔から米びつを使っているケースが多いと思いますが、できれば冷蔵庫の野菜室を利用しましょう。
虫がつかない、というのは前述のとおりですが、お米は保存する温度を10度下げることで、酸化する速度を遅らせることができるのです。
冷蔵庫の野菜室で保存することで、常温よりも美味しさが持続できる、というわけ。
お米は空気に触れるとひび割れをおこすことがあり、それによって食味が落ちてしまいます。
空気に触れないように密封するのが大切です。

次に保存容器です。
一般的な米びつを使っている場合には、必ず新しいお米を入れる前にきれいに掃除しましょう。
容器に古いお米の糠やごみが付着していると、虫の発生の原因になります。
お米はつぎ足しせず、必ず古いものを使い切ってから新しいお米を入れましょう。

米びつを使わない場合には、密閉できる容器に保存します。
空気を遮断することが大事なので、空気に触れる面積をなるべく少なくしましょう。
チャック付きのビニールバック、空いたペットボトル容器、ふたつきのプラスチック容器などが向いています。

また、お米はにおいを吸収しやすいので、においの強いものを一緒に保管しないように気をつけるのも大切です。

最後に保存期間です。
お米は生きています。野菜と同じように鮮度が大切です。
前述のとおり、冬場で1か月、暑い夏場は約2週間が美味しいお米の保存期間です。
精米された状態のお米をいつまでも置いておくと、酸化して味が落ちてしまいます。
家庭で食べきれる量を考えて購入するのがよいですね。

美味しいお米を食べるために、保管にはぜひ気を遣ってみましょう。