キングジムから発売されている、テプラ。
最近のものはパソコン上からソフトを起動して、自由なレイアウトを楽しむことができるので、子供の持ち物の名前つけなどにも重宝しますよね。
私もテプラPROのSR3900Pという機械を長年愛用していて、パソコン上から印刷をしていました。
そんなテプラPROがある日突然使えなくなったのです。
その一部始終をまとめてみました。
OSのバージョンアップをしていたパソコン
まず、私のパソコン事情から。
職場のパソコンなのですが、WindowsはもともとXPがインストールされていました。
そこにテプラの専用ソフト「SPC」をインストールしていたのですが、もともと本体に同梱されていたのが、「SPC9」というバージョンのものでした。
ということで、XPのパソコンに「SPC9」をインストールして使っていたわけです。
これが、Windows10が発表されたあと、無償アップデート期間中にアップグレードをしました。
その後も特に問題なく、「SPC9」を使いながらテプラに印刷をしていたのです。
テプラを認識しない?
これまで全く問題がなかったテプラですが、先日いつもと同じようにパソコンに接続をし、ソフトを起動して文字を入力、プリンタ出力をしたのですが、うんともすんとも言わず印刷がされません。
どうもおかしいと思い、印刷キューの確認をしてみると、印刷中にはなっているのですが、どうやらテプラ本体が認識されていないようなのです。
試しにテプラにセットされているテープ幅を自動認識させようとボタンを押しても、音沙汰がない。
仕方なく印刷キューを削除しようとしても、「削除」自体は選択できるのですが、全く消える気配がありません。
スプーラに印刷ジョブが残っています
どれだけやっても、印刷キューから印刷中になっているドキュメントを削除できません。
それなら、ドライバ自体を削除してみたらどうだろうか、と試してみることにしました。
しかしドライバを削除しようとすると、「スプーラに印刷ジョブが残っています」とのメッセージが表示されます。
これはどうしても印刷キューを強制的に削除するしかないと判断しました。
印刷キューを強制的に削除してみた
どうしても消えない印刷キューは強制的に削除することにしました。
具体的には、コントロールパネルから「システムとセキュリティ」を選択し、「管理ツール」を選びます。
その後プリンターのサービスを一時停止するのですが、システムの中身を強制的に削除することになるので、詳しくは「印刷キュー」「削除できない」などのキーワードで検索をして、自分の判断で行ってみてください。
私はこの強制削除をするところまでやりました。
プリンタドライバはインストールされていません?
印刷中になっているドキュメントはこれでなくなりました。
それならドライバが削除できるのでは?と色々と触っているうちに、とうとう「プリンタドライバはインストールされていません」という表示が出てしまいました。
コントロールパネルから削除しようとしたのが悪かったのか、「SPC9」のインストーラから削除しようとしたからなのか、とにかくもうどうにもならない状況になってしまったことだけは確かです。
ここで自力での復旧は諦め、サポートセンターに問い合わせをすることにしました。
実は「SPC9」はWindows10に未対応だった
サポートセンターに問い合わせをしてびっくりしたことは、「SPC9」というソフト自体がWindows10に未対応だった、ということです。
私が使っていたマシンは、XPからのバージョンアップをしていて、それ以前からインストールしていたソフトは何も問題なくそのまま使い続けてきていました。
「SPC9」も、半年以上何事もなく使えていたのです。
ところが、システムのバージョンアップがあったのか、何が影響したのかはわからないのですが、その日に急に使えない状態になってしまった、ということだったようです。
古いドライバを削除しようとしても「ドライバがない」
「SPC9」ではWindows10で使い続けることができない、ということがわかったので、「SPC10」というソフトにバージョンアップすることになりました。
この新しいバージョンをインストールする際には、必ず古いソフトをアンインストールするようになっています。
インストーラが古いバージョンを削除してくれるのですが、ここでも問題が発生しました。
ソフトは問題なく削除できるのですが、ここでもプリンタドライバが削除できないのです。
「テプラPROドライバはインストールされていません」というメッセージが表示され、それ以上の処理ができなくなってしまいました。
「SPC9」を再インストールからの処理
サポートセンターの話では、Windows10では古いドライバが認識されないことがあり、このメッセージが出てしまうとどうにもならないことがある、と言われました。
つまり、そのマシンでテプラのソフトが使えなくなってしまう、というケースがあるのだそうです。
そこで、以前のバージョンである「SPC9」を再インストールし、ソフトとドライバを一旦パソコンにインストールしたあと、「SPC10」をインストールしてみることにしました。
手順通りに「SPC9」を入れ、その後「SPC10」にアップデートします。
これでようやくドライバが削除できて、新しいソフトとドライバをインストールすることができました。
テプラが急に使えなくなり、機械自体も古いものなので、諦めなくてはいけないのかと心配しましたが、私の場合はこのような手順で復旧することができました。
とにかく、一つ言えることは、
「SPC9」はWindows10に対応していません。
これですね。
もしも私と似たような症状になってしまったときには、焦らず新しいバージョンのものと入れ替えてみてください。