油揚げ、といえば、よくスーパーで見かける薄揚げが一般的ですよね。
 そのまま焼いて食べたり、煮物やみそ汁の具としても美味しい油揚げ。
新潟県長岡市の栃尾地区に、ちょっとびっくりするような油揚げがあるんです。
 今回は栃尾の「あぶらげ」を紹介します。
栃尾の「あぶらげ」とは
最近はテレビなどのメディアにも取り上げられることが多くなったので、一度は目にしたことがあるかもしれません。
 新潟県長岡市栃尾地区では、「油揚げ」といえば「あぶらあげ」ではなく「あぶらげ」。
 そして、その大きさはびっくりするくらいのサイズなんです。

栃尾のジャンボあぶらげは、通常の油揚げの約3倍の大きさがあり、長さは20センチほど、幅は8センチ、高さは3センチもあります。
 ぱっと見た目には厚揚げに見えるようなサイズ感。
 でも周りはカリッと、中はふんわりジューシーなのが栃尾のあぶらげ。
 その栃尾には、約20件の豆腐店があり、それぞれが特徴のあるあぶらげを作っています。
 中には揚げたてを店内で食べることができるところもあり、栃尾のあぶらげマップと呼ばれるガイドが作られているほどです。
 ちなみに、栃尾のあぶらげはその厚さから、揚げるときに定期的に裏表を返す必要があり、機械で揚げるのは難しいのだそう。
 どのお店も、職人さんが1枚ずつ丁寧に揚げているのだそうです。
道の駅で揚げたてを楽しむ
栃尾の豆腐店の中でも老舗の佐藤豆腐店。
 ここの揚げたてのあぶらげが道の駅で楽しむことができます。
道の駅R290にある、「揚げ処さとう」では、その場で揚げたばかりのあぶらげを食べられることでとても人気があります。
 その場で揚げてくれるあぶらげは、シンプルなお醤油だけで楽しむものから、ネギ付き、キムチあぶらげもあるんです。

どれもその場で揚げているのが見えるので、待っている間もワクワクします。

あげ家 松兵衛
2015年にオープンした、豆腐店の中では比較的新しいお店の、あげ家松兵衛。
 こちらは、穴の開いていないあぶらげが特徴的なお店です。
 栃尾のあぶらげは、その大きさから、油で揚げたあとの油抜きをするときに、長い金串をさしてぶら下げるのですが、その際にどうしてもあぶらげに穴が開いてしまいます。
 でもこちらの松兵衛さんのあぶらげには、その穴がありません。
 そして新潟県産大豆にこだわっているのもこのお店の特徴です。

揚げたては、豆腐とセットになっていて、薬味も選ぶことができます。

ソフトドリンクやビールと一緒に楽しむことができるお店です。
星長豆腐店
あぶらげも美味しい栃尾の豆腐店ですが、おぼろ豆腐も美味しいお店がたくさんあります。
 中でもオススメするのが、星長豆腐店。
 こちらのおぼろは、豆の味が濃くてクリーミー。

普通のおぼろだけでなく、青豆のおぼろも美味しいです。
 こちらのお店では、あぶらげや豆腐を購入するとおからをもらうことができます。
 忘れずにいただいて、卯の花にしたり、ポテトサラダならぬ「おからサラダ」も美味しく食べられますよ。

豆撰
豆撰も老舗のお豆腐屋さんですが、こちらは様々なあぶらげに挑戦されています。
 たとえばオリーブオイルで揚げたあぶらげ。
 さっぱりとしたオリーブの香りがあぶらげによく合って美味しいんです。
 お店にはイートインコーナーもあり、揚げたてだけでなく、定食や豆乳のソフトクリームなども楽しむことができます。

その他にもいろいろなお店が…
ここには紹介しきれなかった、他にも栃尾にはたくさんのあぶらげがあります。
 揚げたてを提供しているお店は、だいたい夕方3時頃までの提供が多いようです。
 遅くなると揚げたては食べられなくなってしまうこともあるので注意が必要です。
 必ず時間は確認してから行ってみてくださいね。
 また、通販などで商品をお取り寄せできるお店も数多くあります。
 そのお店ごとに食感や味が違うので、好みのお店を探してみるのも楽しいですよ。
栃尾のあぶらげを楽しむレシピ
揚げたても美味しいあぶらげですが、美味しさを楽しむレシピが多いのも栃尾の油揚げの特徴です。
 厚さの半分で切り込みを入れて、ネギや納豆、キムチなどの薬味を挟んだら、あとはトースターでこんがりと焼くだけのはさみ焼き。
 甘じょっぱく煮付けた煮物。
 だしで煮て卵でとじるあぶらげの卵とじ。
 他にも様々な料理が楽しめるのも、栃尾のあぶらげのよいところです。
いかがでしたか?
 栃尾のあぶらげ、最初は大きさにびっくりするかもしれませんが、食べてみるとその魅力にハマること間違いありません。
 できたらぜひ、揚げたてを一度食べに訪れてみてくださいね。



