油揚げと言えば、薄揚げを思い浮かべる人も多いかもしれません。
しかし新潟県で油揚げといえば大きな大きな油揚げをさす地域があります。
それが新潟県長岡市栃尾地区。
マツコの知らない世界でも紹介された「栃尾の油揚げ」について紹介します。
栃尾の油揚げとは?
新潟県長岡市の栃尾地区の名物と言えば「油揚げ(あぶらげ)」。
一般的な油揚げに比べて大判で肉厚なのが特徴です。
栃尾地区には現在16店舗の豆腐店があり、それぞれがお店ならではの油揚げを作っています。
あぶらげ専用に作られた豆腐をよく水切りし、低温と高温の油でじっくり揚げることで独特のふっくらした食感が生まれます。
揚げたあぶらげは油切りのために大きな金串に刺してつるします。
栃尾のあぶらげに穴が開いているのはこのためです。
自分好みのあぶらげを探す楽しみ
数多くの豆腐店が栃尾のあぶらげを作っています。
それぞれのお店によって食感や味が違います。
栃尾のあぶらげは揚げたてをその場で食べるのも醍醐味の一つ。
熱々のあぶらげに醤油をかけた揚げたては格別のおいしさです。
生地がしっかりしているお店、軽い食感のお店、豆の味の濃さ、どれをとっても同じものが一つもないので、いろいろなお店のものを食べ比べるのもおススメです。
マツコの知らない世界で紹介された「あげ家 松兵衛」
数ある豆腐店の中でも私がおススメするのは「あげ家 松兵衛」です。
こちらのあぶらげはマツコの知らない世界でも紹介されたことで有名になりました。
松兵衛のあぶらげの一番の特徴は、油切りのための穴が開いていないこと。
栃尾のあぶらげは金串に刺して油を切ることで油切りのためのスペースを小さくできるのがメリットなのですが、逆に穴があくことでそこから商品が傷みやすくなるというデメリットがあります。
松兵衛では油切りのためのスペースを大きく設け、金串に刺さなくても丁寧に油切りをしているのです。
そして使う大豆は地元新潟県産だけを選んでいます。
さらに店内にはイートインスペースがあり、夕方まで揚げたてを味わうことができます。
揚げたては450円、ドリンクをつけても500円から、あぶらげに好きな薬味を添えて、さらに寄せ豆腐も一緒に味わえるのでボリューム満点です。
肝心のあぶらげは、外はカリッと、中はふっくらとした食感が特徴的。
豆腐の味も濃いので、豆好きにおススメできる味です。
栃尾に来たらぜひ食べ歩きを
「あげ家 松兵衛」のほかにも、揚げたてあぶらげを楽しめるお店はたくさんあります。
栃尾の道の駅R290とちおには、佐藤豆腐店のあげたてをいつでも味わえる「あげ処さとう」がありますし、他の豆腐店でも揚げたてあぶらげが味わえます。
お店によっては午前中だけ、など時間の短いところもあるので事前にチェックしてから訪れるのがおススメです。
お店によって違う味わいを、ぜひ食べ歩きしてみてはいかがですか?
今回は揚げたてあぶらげの紹介ばかりになりましたが、肉厚な栃尾の油揚げは煮物などにも向いています。
お取り寄せできるお店もたくさんあるのでぜひ試してみてくださいね。