簡単なようで奥が深い味噌汁。
毎日の献立に取り入れたいけれど、だしを取ったりするのは面倒、なんて考えちゃいますよね。
今回はそんな味噌汁を毎日続けられる簡単な作り方やコツをまとめました。
味噌汁は体に良い
味噌には栄養がたっぷりと含まれています。
大豆に豊富に含まれた栄養の他、発酵によって本来は大豆に含まれていなかったアミノ酸やビタミン類がたくさん作られます。
このアミノ酸の中には必須アミノ酸と呼ばれる、生命を維持するために不可欠なアミノ酸がすべて含まれているのです。
これらの栄養価の高さから、「みそは医者いらず」などと言われています。
大豆に含まれる良質のタンパク質は美肌に効果が期待できますし、大豆ペプチドは血液をきれいに掃除してくれる効果が期待できます。
大豆たんぱくやレシチン、サポニンが体内のコレステロールを低下させ、血管年齢を若く保つことができます。
また、発酵食品なので腸活にも最適です。
だしは絶対に取らなくてもいい
さて、そんな体に良い味噌汁ですが、毎日だしを取ってから具材を用意して…なんて考えると面倒ですよね。
実はだしは絶対に取らなくてはいけないわけではありません。
例えば豚汁などを作る場合は、豚肉からよいだしが出ます。
具材を炒めてそこにお湯を入れて煮るだけで、美味しいだしが出るのです。
豚肉や貝類などは、だしが出るかわりにアクもたくさん出ます。
これだけキレイに取り除けばあとは味噌を入れるだけ。
では野菜だけの具材のときはどうでしょうか?
私は野菜たっぷりの味噌汁を作るときにもだしは使いません。
そのかわり、ごま油などで具材をゆっくり炒めます。
野菜からでる美味しいだしと、美味しい味噌さえあれば味噌汁は簡単にできちゃうのです。
だしは何を使う?
具材から旨味がたくさん出る場合にはだしを取らないで味噌汁ができます。
とはいえ、わかめと豆腐の味噌汁ならやはりだしが欲しいですよね。
煮干しのだしなら、煮干しの頭とはらわたを取ったものを水につけておき、冷蔵庫に入れておきます。
使う時に一緒に加熱すれば、早くだしが出ます。
また、昆布だしも同じように昆布を水につけておけば、慌てずにすぐだしを取ることができます。
例えば朝に味噌汁を作りたかったら、前日の夜に煮干しや昆布を水に浸しておくだけです。
とはいえ、この手間もけっこうかかりますよね。
そんなときは市販のだしの素を使えば簡単です。
顆粒タイプ、だしパックタイプなど様々なものが販売されているので、お好みで選んでみてはいかがですか?
味噌汁の基本レシピ
味噌の種類や好みによって、若干の味の違いがあると思いますが、おわん1杯(150ml)の味噌汁を作るときには、味噌の分量は約大さじ1です。
だしと具材を一緒に煮て具材に火が通ったら、この分量で味噌を溶き入れます。
味噌は熱を加えすぎると香りやうまみが飛んでしまうので、味噌を溶いたら沸き立たないうちに火を止めましょう。
鍋の中に味噌を直接溶き入れると味噌が溶けにくいので、煮汁を別の容器に少し取り出してその中で味噌を溶かすとよいでしょう。
味噌漉しを使って、味噌のかすを取り除く方法もありますが、かすは食物繊維が豊富なので、気にならなければ一緒に食べてしまってもかまいません。
味噌汁の具材はお好みのものを
味噌汁、というと「わかめと豆腐」や「油揚げとねぎ」など定番のものが浮かびます。
具材はいつも同じになってしまう、と悩んだりしますよね。
実は味噌汁はどんな具材でも合うんです。
例えばトマトの味噌汁。
バターなどで軽くトマトをソテーして、キャベツなどと一緒に味噌汁にすると美味しいのです。
味噌汁に牛乳を少し入れて、まろやかな味噌ミルクスープなども子供に人気です。
野菜だけでなく、鶏肉、ひき肉などの肉類、ベーコンなどの加工肉、魚の団子や缶詰など、どんな具材でも味噌汁になります。
栄養たっぷりの味噌汁に、栄養たっぷりの具材を入れていろいろなアレンジをするのも楽しいですね。
味噌玉を作ろう
具材を煮て味噌を溶き入れるだけの味噌汁ですが、朝の時間がないときにはもっと簡単に食べたいですよね。
そんなときには味噌玉を作ってみましょう。
味噌玉は、味噌と好きな具材を丸めて作る味噌汁の素です。
お湯を注ぐだけで味噌汁があっという間にできてしまう便利な味噌玉。
1食分ずつ保存ができて、冷蔵や冷凍で保存することができます。
持ち歩きもできるので、オフィスなどでのランチにもぴったり。
基本の味噌玉の材料は以下のとおりです。
味噌玉1つ分(一人前)
・味噌 小さじ2
・鰹節(顆粒だしでも可) 小さじ1
これらをよく混ぜ、ラップで丸めます。
これで完成。
ラップで包むときには空気がなるべく入らないようにしましょう。
冷蔵なら約1週間、冷凍なら約1か月保存することができます。
食べるときには、味噌玉をお椀などに入れてお湯を注ぐだけです。
自分好みの味噌玉を作る
基本の味噌玉ができたら、自分好みに具材を入れてアレンジしてみましょう。
中に入れる具は、乾物なら乾燥わかめ、乾燥ねぎ、ごま、あおさ、とろろ昆布などを使うとよいですね。
わかめなどはキッチンばさみであらかじめ細かく刻んでから混ぜると食べやすくなります。
野菜を使いたいときには、野菜に火を通してから混ぜましょう。
自分の好みで色々な具材を選ぶことができるのも、味噌玉の楽しいところです。
いかがでしたか?
味噌汁は日本人の献立にかかせない一品。
体にもよいので毎日の献立に取り入れてみてはいかがですか?
テレビで話題になった「長生き味噌汁」はこちらの記事をどうぞ。