私は長い間、長男と次男の爪を切ったことがありませんでした。
それは二人とも爪を噛む癖があったからです。
高校生ごろまで続いた爪かみの癖からようやく最近卒業することができました。
爪かみをやめられない二人
赤ちゃんの頃はしっかり爪を切ってあげていた記憶があるのですが、幼稚園にあがるころから気がつけば爪が伸びない状態になっていました。
気をつけてみていると、ぼーっとしているときに自然と口元に手を持って行きます。
そして白い部分を噛んでちぎってしまうのです。
同じように足の爪も手でちぎってしまうようになりました。
注意した時はやめるのですが、知らぬ間にどんどん白い部分がなくなってしまいました。
一度癖になってしまうとやめられないらしく、小学生になっても中学生になっても、手の爪かみと足の爪をちぎるのがやめられなくなりました。
爪かみをやめさせるアイテム
指しゃぶりや爪かみをやめるためのアイテムとして、マニキュアのような「バイターストップ」という商品があります。
これは塗っておくと、指を口に入れた時に苦みを感じる、というもので、口に入れても問題のない成分でできているものでした。
幼稚園の頃からしばらくこの「バイターストップ」を塗り続けていたのですが、最初は「苦い」と一瞬爪かみをやめるのですが、気がつくとまた口に入れてしまうのです。
マニキュア状のものなので、剥げてしまうと塗り直しになり、何度もやるのですが結局苦くても爪かみをするようになってしまいました。
我が家ではこの商品は効果が出ませんでした。
長男がやめられた理由
中学生くらいまで、気がつけば口元に手を持って行ってしまい爪を噛んでしまうのは全く治りませんでした。
爪は通常の半分くらいまで減ってしまい、それでも噛むのをやめられないのです。
長男がやめるきっかけは結局「本人の強い意志」でした。
それまでもバイターストップ以外に指先に紙ばんそうこうを貼って見えないようにする、などの対策もしてみたのですが、取れてしまえば噛んでしまう。
でもどんどん爪は小さくなり、みっともなくなってしまいます。
高校生になったあるときから「絶対に噛まない」と決めたのだそうです。
そして見かけたら私も声をかけるようにしました。
少しずつ爪が伸びてくるとそれがうれしくなり、こんなに伸びた、と見せてくれるように。
そして1年ほどかけてようやく爪が本来の長さまで戻ったのです。
次男がやめた理由
次男は中学生のころからベースを弾くようになりました。
ベースはもちろん爪が短いほうが弾きやすいのですが、短すぎると指先が痛くなるようで、これがきっかけの一つになりました。
次男も爪が半分くらいまで減ってしまっており、こちらは噛むよりむしってしまう癖のほうが多かったのですが、ベースを弾きやすくするために少しずつこれをやめていきました。
やはり本人の意思が大きかったと思います。
実は夫も…
そんな我が家ですが、実は夫も長年爪を噛む癖が抜けませんでした。
それこそ、子供たちが爪を噛んでいる横で噛んでいるような状態です。
子供の教育上よくないよね、という話になり、子供たちが一生懸命爪かみをやめようとしていた時期から夫もやめる努力を始めました。
こちらも半年くらいかかりましたが、自分の意志で「噛まない」ことを意識して、40年以上たってようやく癖を直すことができました。
足の爪はまだ治らない
大きくなり、「自分でしっかり意識を持つ」ことでようやく爪かみをやめることができた長男と次男ですが、実はまだ足の爪をちぎってしまう癖は治っていません。
こちらも爪の長さが半分くらいしかなく、時々むしりすぎて流血していることもあります。
靴下をはいたりして見えなければいじらないのですが、お風呂上りなどに無意識に触ってしまうようです。
足の爪が短いのはあまり人から見えないところなので、意思を持って癖をやめるのも難しそうです。
時々見かけたときは今でも声をかけていますが、夫ですら大人になるまでやめられなかった癖なので(夫は足はやりませんが)長い目でまだ見守る必要があるのかもしれません。
正直なところ、もっと早くに手を打てていたらこんなに長引かなかったのかもしれません。
小さいころからいろいろとやめさせるために手を打ってきましたが、結局は本人がしっかりと意識を持てる年まで引っ張ってしまったことは後悔しています。
あとは足の爪をどうするかは、また本人たちとよく話をしていきたいと思っています。