夏と言えば枝豆!
ビールのお供やおやつ、夕飯の一品に食べる機会が増えますよね。
ところで皆さんのなかで「枝豆」ってきっと「枝豆」だと思うんです(言い方が面白くてすみませんw)。
でも新潟県人は枝豆に対する愛が違います。
新潟で枝豆と言ったら「黒崎茶豆」や「肴豆」など、品種名で呼ばれることが多いのです。
そしてそれぞれの品種に対する愛も。
今回は新潟県で愛される枝豆についてご紹介します。
新潟県人は枝豆が大好き
枝豆を愛する新潟県人。
実は新潟県は枝豆の作付面積が全国一位であることはあまり知られていないかもしれません。
しかし出荷量はだだちゃ豆で有名な山形県よりも少ない、という不思議。
(令和2年度の統計では全国7位)
その不思議な現象の原因は、新潟県での消費量にあります。
食べる量は全国平均の3倍ともいわれ、美味しい枝豆は全国に出荷されることなく県内で消費されてしまうのです。
美味しい枝豆は、家族や親せき、ご近所さんなどの知り合いでどんどん消費されていきます。
それは新潟県の枝豆の品種が豊富であること、時期によって様々に味わえることの証拠でもあるのです。
早生品種から晩生まで長く味わえる枝豆
新潟県の枝豆はおよそ5月ごろから10月ごろにわたって楽しむことができます。
早生品種で有名なのは「弥彦むすめ」。
枝付きで出荷されることで有名です。
6月下旬ごろになると新潟えだ豆の早生が出回り始めます。
ちょうど今(執筆時点で7月下旬)だと、品種も多くたくさんの枝豆がスーパーの店頭に並びます。
スーパーの地元農家さんが納品する新鮮野菜コーナーには、こんな感じで枝豆が販売されています。
7月の中旬からは、全国的にも有名な新潟茶豆「黒崎茶豆」が登場、さらに新潟あま茶豆、とリレーして最後には晩生の新潟えだ豆が10月ごろまで楽しめるのです。
食べ比べも楽しい新潟の枝豆
私が先日地元スーパーに行ったときには、5種類ほどの品種が所狭しと並んでいました。
しかも地元農家さんの新鮮野菜なので、枝豆は朝採れが並びます。
値段も他県から比べるととても安いらしい(私たちはこのくらいの値段が普通)。
当然その日に売り切りなので、夕方にスーパーへ行くと割引シールが貼られています。
枝豆は鮮度が大事と言われていて、収穫したらすぐ茹でるのが一番おいしい食べ方なのです。
たくさんの品種があればやってみたい食べ比べ。
こんな感じで並べてみます。
それぞれ好みはあると思いますが、私はこの中では「湯上り娘」が一番香りと甘みがあって好きな品種です。
黒崎茶豆は豆の香りが他の品種に比べて格段に高く、さすが新潟を代表する枝豆の風格。
この中にはありませんが、「陽香」や「おつな姫」なども最近ぐんぐんと人気が出ている品種です。
こんな贅沢な食べ方ができるのも産地ならでは。
県外に出荷されるときには「新潟県産枝豆」としてパッケージされてしまうんだろうなと少し残念な気がします。
県内スーパーでも、一般の青果売り場に並ぶ枝豆は、品種名なく「新潟県産枝豆」となっているケースも多く、せっかくなら品種名も表示してくれたらいいのにといつも思っています。
枝豆は通販でも
ぜひ食べてもらいたい新潟県産の枝豆。
スーパーなどに並ぶこともあると思いますが、ぜひ通販などで新鮮な枝豆を入手してほしいと思います。
さまざまなサイトや、生産者さんが直接販売しているケースもあると思います。
ぜひ色々な品種を食べ比べて自分好みの枝豆を見つけてみてくださいね。
黒崎茶豆は他の枝豆と少し見た目が違います。
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