ヴェドゥーダの巨匠、日本初の展覧会「カナレットとヴェネツィアの輝き」を楽しむ

お出かけ

普段は食べ物のことを多く投稿している私ですが、実は絵画鑑賞も大好きです。
最近はあまり近隣で興味のある展覧会がなかったのでおとなしくしていたのですが、先日東京へ一人旅をすることになり、普段は見られない展覧会を楽しんできました。

ヴェドゥーダの巨匠・カナレット

ヴェドゥーダというのは、18世紀のイタリアでカナレットという画家が確立した景観画のことだそうです。
絵画は好きなのですがあまり深く勉強をしているほうではない私、不肖ながら今回カナレットという画家も展覧会を検索して初めて知りました。
ヴェネツィアは憧れの街であり、写真や映像で眺める景観も素晴らしいのですが、18世紀という時代に描かれた景観画は展覧会のバナーで観るだけでも素晴らしいものです。
そしてそのカナレットの本格的な展覧会が日本で初めて開かれています。
会期は2024年10月12日から12月28日まで、新宿にあるSOMPO美術館で開催されています。

カナレットとヴェネツィア

私がこちらの展覧会を訪れたのは公開初日。
昨今の展覧会で驚くのは、写真撮影が許可されている絵画があることです。
少し前まで私が足を運んでいた展覧会では会場内の撮影はほぼ禁止、一部エリアの作品、というよりは関連展示や記念撮影コーナーは撮影可能というケースが多かったのですが、カナレットの作品のみならず様々な作家のヴェドゥーダが撮影可能になっていました。

あえて画像補正はかけず、私が撮影した状態で掲載しますが、油彩画で生き生きと描かれた18世紀のヴェネツィアの風景がそこにあります。
カナレットは実際の風景をそのまま忠実に絵画にするのではなく、遠近法などはしっかりと確立しながらも建物の配置などを工夫してより魅力のある絵画を描いていたのだそう。

数枚撮影した内の1枚。
このヴェドゥーダはおそらくカナレットの作品ではないのですが心惹かれて撮影。
水の都として栄えたヴェネツィアの美しさにひかれて描いている様子が浮かぶようです。
現在も世界遺産として観光客の心を引き寄せて離さないのがわかります。
私はまだ未踏の地なのですが、いつかこの風景を実際に見てみたいものです。

SOMPO美術館と言えば…あの

さて、カナレットたちのヴェドゥーダを楽しんだ最後。
SOMPO美術館のコレクション展示はカナレット展会期中の現在こちらだけ、というあれ。
そう、ゴッホの「ひまわり」です。
7枚あるという「ひまわり」のうち、現存するのは6枚
(1枚は日本人が個人所有していたのですが戦時中に焼失したそう。)
その貴重な6枚のうちの1枚を所蔵しているのがSOMPO美術館です。
展覧会の最後にたたずむ「ひまわり」は鳥肌が立つような圧巻の1枚でした。

なんと写真撮影も可能になっていました。
こんなに間近で、独り占めできるゴッホなんて贅沢がすぎますね。
絵画の前にはベンチもあり、ゆっくり座って楽しんでいる人もいました。

いかがでしたか?
ここに紹介したのは展覧会のほんの一部。
年末までの会期なのでぜひ機会があったら足を運んでみてはいかがでしょうか。