雪の降る地域に住む私ですが、最近特に危ないと思っていることがあります。
それが雪道を走る自転車です。
積雪のある時期での自転車走行は法律的にはどうなっているのでしょうか?
またどうしても雪道を走行したい場合に気をつけたいことについてまとめました。
雪道での自転車走行は違反?
まず、雪道での自転車走行について、法律的に問題がないかどうかを調べてみました。
実はこの件については法律での規定というのは見当たりません。
自転車は軽車両にあたるのですが、冬季においての運転について、都道府県の定めた道路交通法には特に記載がないのです。
つまり、雪道で自転車走行をしても違反にはなりません。
雪道走行が危険なわけ
とはいえ、雪道での自転車走行は大変危険であることには変わりありません。
車やバイクなどでは、スタッドレスタイヤといって冬用のタイヤを装着して走りますよね。
これは雪や氷などで滑りやすくなった路面専用のタイヤです。
雪道をノーマルタイヤで走行したことのある人ならわかるかもしれませんが、雪にハンドルを取られたり、滑ったりスリップしたり、といった経験はありませんか?
エンジンで動いている車でこういった状態ですから、自転車だって同じように雪に滑ったりスリップしたりすることは容易に想像ができます。
自転車も実はスパイクタイヤと呼ばれるタイヤが販売されているようですが、実際に装着して走っている人は少ないと思います。
つまり、自転車は通年をとおしてノーマルタイヤで走っているケースがほとんど、ということです。
さらに自転車は車体も軽く、轍(わだち)にハンドルを取られれば転倒の危険性もあります。
実際、自転車でスリップ、転倒して死亡事故につながった例も過去にあるようです。
こう考えてみると、雪道での自転車走行がいかに危険なのかがわかると思います。
雪道での自転車走行の考え方
私自身はそれなりの豪雪地帯で生まれ育ち、小学校などで冬の生活については様々な指導がされていました。
その中で、11月ごろになると「自転車禁止」のお知らせがありました。
現在でもそのような通知が出る学校があるようですが、冬の間は危険なので自転車に乗ってはいけない、と指導されました。
雪がなくなったら乗ってもいいわけでもなく、3月末までは禁止という感じです。
冬の間の自転車については、おそらくこれが正解ではないかと思っています。
雪道での自転車の実態
今現在もそれなりの積雪がある地域に住んでいますが、冬であろうが雪であろうが自転車に乗る人はたくさんいるのが現状です。
しかも、大半が高齢者というのが怖いところ。
おそらく自転車以外の交通手段がないのだとは思いますが、積雪を避けながら自転車を運転しているので道路の真ん中を走行していたり、雪にハンドルをとられ突然大きく進路変更をしたり、中には転倒しそうになっている人もいます。
また、自転車に乗らず引いて歩いている人も、歩道ではなく車道を堂々としていたりするのです。
私は普段、自動車で通勤しているので、こういった自転車の高齢者とすれ違う時には大変な気を遣います。
雪道を走行するだけでも普段より神経を使うのに、自転車でふらふらと走る高齢者を避けるのは容易ではありません。
しかし、法律ではとくに違反などの規定はないので、取り締まりも難しいのが現状です。
どうしても雪道で自転車を乗るときには
通勤や通学、普段の生活でどうしても自転車に乗らなければいけない人もいると思います。
しかし、雪が降ったときにはこれだけの危険がある、というのを頭において、さらに対策をしていかなければならないのではないでしょうか?
どうしても自転車に乗る場合は、自動車と同じような対策が必要だと思われます。
つまり、タイヤにチェーンをまいたり、スタッドレスに替えるなどの対策です。
簡易的なチェーンとしてよく知られているのは、結束バンドを使ったチェーンです。
100円ショップなどで売られている結束バンドをタイヤに等間隔で巻いて、固定したら余分な部分を切り取ります。
これだけでもないよりはマシなのでやっておくとよいのではないでしょうか?
また、ブレーキのかけ方も、普段と同じように急ブレーキなどを避け、後輪のブレーキだけを使ってみたりという運転の仕方が必要になると思います。
いかがでしたか?
雪道での自転車走行は大変危険なので注意したいですね。