乾物の中でも常備しやすい麸。
そのなかでも、車麩はヘルシーで栄養満点な上、煮物だけじゃない料理法がたくさんあるんです。
今回はそんな車麩のレシピを紹介します。
車麩とは
車麩は焼麩の一種で、小麦グルテンを棒に巻いては焼き、巻いては焼きを繰り返して作られます。
2回から3回、焼きを繰り返すのが一般的ですが、新潟では4回巻きの車麩が作られています。
煮崩れがしにくく、味のしみこみがよいので、さまざまな味付けに馴染みます。
最近では肉の代用品としても使われることが多くなりました。
車麩のもどしかた
車麩は調理前にかならずやわらかくもどしてから使います。
年輪のようになっている焼き目が食感のアクセントになり、美味しくなるのですが、この部分が硬いので、やわらかく水戻しする必要があるのです。
まず、大きめのボウルに車麩を入れ、水をたっぷりと張ります。
急いでいる時には、60~80度程度のお湯を入れましょう。
この時、麸が浮いてくるので上からお皿などで落し蓋をします。
戻した麸は水を吸って大きくなります。
焼き目の部分が十分柔らかくなるまで水に浸しましょう。
やわらかくなったら、手ではさみ、しっかりと水気を絞ります。
あとは調理にあった大きさに切り分けるだけです。
車麩の煮物
まずはオーソドックスな煮物から。
車麩3枚は水に戻し、4~6等分くらいに切り分けておきます。
干ししいたけ2枚は200ccの水に戻し、食べやすい大きさに。
戻し汁は使うのでとっておきましょう。
人参1/3本は乱切りにします。
干ししいたけの戻し汁にしょうゆ大さじ3、酒とみりん大さじ2、砂糖大さじ1を加えて煮立たせます。
ここにだし汁を100cc入れます。
水をしぼった車麩と具材を入れて煮立たせ、20分ほど煮れば出来上がりです。
もどしたゼンマイなどがあれば一緒に入れても美味しいですよ。
車麩の唐揚げ
車麩を肉に見立てた唐揚げはしっとりジューシーで食べごたえも十分。
唐揚げを作る時には水戻しはせずに、調味液を作った中でもどします。
しょうが、にんにくはそれぞれ1かけをすりおろし、しょうゆ大さじ3、水2カップ、酒とみりん大さじ1の調味液を作ります。
この中にカット車麩を4枚分入れ、2時間程度つけておきます。
カット車麩がやわらかくもどったら、食べやすい大きさにカットして軽く水気をしぼります。
薄力粉をまぶし、天ぷら粉を適量、水で溶いておいた衣にさっとくぐらせたら、180度に熱した油でからりと揚げたら出来上がりです。
車麩のすき焼き
普段は肉で作るすき焼きを、かわりに車麩にしてみましょう。
味がよく染みて食べごたえのあるすき焼きになります。
車麩は水によくもどして、食べやすい大きさに切り、肉のかわりに入れるだけです。
車麩の角煮風
よくもどした車麩は4等分にカットします。
これをしょうゆ、みりん大さじ4、酒1カップ、砂糖大さじ2の煮汁を作ったところで煮ます。
車麩はひと手間かけて、片栗粉をまぶしてサラダ油でカリッと焼いてから煮込むとより角煮風になります。
車麩の麸レンチトースト
最後はデザート風に。
車麩2枚は水に戻して、4等分にカットし、水気を絞ります。
卵1個、砂糖小さじ1、牛乳を適量入れた浸し液に車麩を入れます。
よく卵液を吸ったら、熱したフライパンにバターを溶かし、両面を焼くだけ。
砂糖はお好みで増減を。
できあがった麸レンチトーストに、お好みでメープルシロップやはちみつ、生クリームなどを添えても美味しくいただけます。
しっかりした食感がフレンチトーストによく合いますよ。
いかがでしたか?
肉のかわりとして様々な料理に、またパンのかわりとしてデザートに、いろいろな形で応用してみてくださいね。