朝の忙しい時間帯にお弁当を作って、粗熱を取るのは大変な作業ですよね。
お弁当の粗熱はどれくらい冷ませばよいのでしょうか?
また、なぜ粗熱を取ってから蓋をするのか、その理由についてもまとめてみます。
粗熱を取ってから蓋をするわけ
お弁当は粗熱を取ってから蓋をするのがよい、といわれます。
なぜ粗熱を取る必要があるのでしょうか?
ご飯やおかずが温かいうちに蓋をすると、お弁当の中が蒸れて水蒸気が出ます。
蓋についた水蒸気は雑菌を繁殖させて、食べ物が傷みやすくなるのです。
特に梅雨時期から夏場にかけては、食中毒が気になる季節です。
衛生的な面から、お弁当の粗熱を取るのがよい、とされています。
また、蓋に水蒸気がついたりすると、冬場でもご飯がベタついたり、おかずが水っぽくなってしまいますよね。
美味しさも損ねてしまうので、粗熱は取ったほうがよい、ということなのです。
どのくらい粗熱を取ればよいの?
では粗熱はどのくらい取ればよいのでしょうか?
蓋に水滴がつかない程度、と考えると、常温まで冷ませば十分ではないかと思います。
手をかざしてみて、温かさを感じない程度、湯気や熱気が上がってこない程度まで冷ましておけばよいのではないかと思います。
ご飯は特に冷めにくいので、最初にお弁当箱に盛ってしまうのがいいかもしれません。
粗熱の取り方
我が家では、朝一番にお弁当にまずご飯を盛ってしまいます。
それからおかずの準備です。
おかずは作ったそばから、お皿に一旦移します。
この手間をかけることで、粗熱を取ってしまうのです。
すべてのおかずを作り終わってから、朝ごはんの支度をします。
朝ごはんを食べている最中に、ご飯、おかずの粗熱がちょうどよく取れるので、最後に詰めて蓋をします。
急いでいるときには、ご飯、おかずともうちわなどであおいで冷ますこともあります。
最終手段としては、冷蔵庫に入れて冷やすことも。
ただ、ご飯に蓋をせず冷蔵庫で冷やすと、表面が乾いて固くなってしまうこともあるので注意が必要です。
お弁当の蓋を閉める前に、保冷剤などで冷やす、などもよいでしょう。
おかずの種類や持ち運びにも注意を
よく粗熱をとったお弁当でも、持ち歩く際や食べるまでの保管状態によっては食品が傷んでしまうこともあります。
持ち運ぶときには、小さな保冷剤を一緒に入れておきましょう。
また、夏場の食品が傷みやすいシーズンには、よく火を通したおかずを入れるようにしましょう。
半熟卵や練り製品、ハムなどは、傷みやすい食品です。
卵にはしっかり火を通し、ちくわやハムなども炒めたり煮たりしてそのまま入れないように気をつけるとよいですね。
おかず同士がくっつかないように、お弁当用のカップなども使いましょう。
お弁当用のカップはシリコン製の使い回しができるものもありますが、衛生面から考えるとアルミ製や紙製の使い捨てのカップのほうが安心です。
汁気も雑菌の繁殖の原因になるので、しっかり切ってから入れましょう。
いかがでしたか?
お昼に美味しいお弁当が食べられるように、しっかり管理していきましょう。
お弁当と一緒に持ち歩く保冷剤のコツはこちらの記事も参考にどうぞ。