子供が小さなうちは、熱を出したり、具合が悪くなったり
色々なことがありますよね。
そのなかでも、子供の症状で比較的びっくりして、対処に迷う
泣き入りひきつけ、熱性けいれんについて我が家の体験談をまとめます。
泣き入りひきつけとは
泣き入りひきつけ、とは、乳幼児が大泣きした後、息を吐いた状態のまま
呼吸が止まり、意識がなくなったり、けいれんを起こしたりすることを言います。
我が家の次男が、2回、ひきつけを起こしていて、一度はこの泣き入りひきつけでした。
その時、次男は2才直前で、ある日リビングのソファーから飛び降りようとして
着地を失敗して左の鎖骨にひびが入っている状態でした。
鎖骨にひびが入っていても、特にギブスや治療ができるわけではなく、
いつも通りに過ごしていたのですが、その日2才年上の兄と遊んでいて、
兄のおもちゃを横取りした次男に怒った兄が、次男をつき飛ばしました。
運悪く、よろけた次男が床に転んだのですが、その時に痛めている鎖骨を
強打してしまったんです。
当然、火が付いたように泣き出した次男をなだめていたのですが、
そのうち泣き方がおかしくなってきて、気がつくと白目をむいて、
泣き声がパタリと止まりました。
これが、我が家の次男の泣き入りひきつけです。
泣き入りひきつけの対処
当時、育児書などで、ひきつけのことは知識として持っていました。
まず、私がまっさきにしたのが、時計の確認です。
けいれんは、ほとんどのものが5分以内に収まる、と言われています。
逆に言えば、それ以上続いたときには救急車を呼ぶなどの対応が必要です。
次に、衣服のボタンをはずし、首元をゆるめました。
さらに落ち込んだ舌が喉をふさがないよう、横を向かせました。
時間でいえば、2分にも満たなかったと記憶しています。
ただ、本当に長いと感じましたし、横を向かせたまま、名前を呼び、
肩をゆすっていたことを覚えています。
ふう、と大きく息が出て、また思い出したように大声で泣き出し、
事なきを得ました。
泣き入りひきつけの原因と後遺症は?
次男のひきつけは、とにかくものすごい勢いで泣いたことによるものでした。
ひびの入った骨を床に打ち付けたら、それはもう、痛かったでしょうし、
びっくりして大泣きしてしまったのが原因です。
そして、その後小児科を受診しました。
泣いた後にひきつけたこと、白目をむいて固まっただけだったこと、
時間にして1分ちょっとだったことを伝えると、「泣き入りひきつけ」で
間違いないでしょう、という診断でした。
医学的にも、予後は良好で、成長とともに消失する、と言われています。
泣かないように、神経質になる必要はないようです。
熱と大泣きでけいれんをおこした次男
次男は小さいころ体が弱く、月に1度は熱を出し、
症状は軽かったのですが、ぜんそく持ちで小児科にしょっちゅう通う子供でした。
そんな次男が、泣き入りひきつけから、数か月後、兄にうつされた風邪で
熱を出しました。
朝、起きた時から調子が悪く、熱も38度近くあったので、朝一番に小児科を受診、
薬を処方してもらい、安静にさせていました。
お昼寝をさせ、2時半を少し回ったころのことでした。
目が覚めて、ぐずった次男をあやしていたところ、また大泣きに。
前回の泣き入りひきつけの時ほどの泣き方ではありませんでしたが、
結構長いあいだ泣き続けました。
すると、抱っこしていた次男が急に体をのけぞらせ、ギャーと泣いた後
体が突っ張った状態で止まってしまったのです。
これが2度目のひきつけです。
前回とは違い、目は白目になっておらず、とにかく止まったまま。
息はしているように思えたのですが、とにかく動きません。
びっくりして、朝受診したばかりの小児科に慌てて電話をし、
どうしたらいい、と言っている間に、ギャーと声が出て、
また泣き出しました。
この時、電話の向こうからは、
片方だけひきつったりしていないか?
息はしているか?などと聞かれたような気がします。
とにかく、前回とは違う症状だったのでびっくりしました。
3時から午後の診察があったので、とにかく連れておいで、と言われ
おそらく熱性けいれんだろう、と診断されました。
熱性けいれんは、熱の上がり際に起こることが多いそうで、
けいれん止めの座薬を処方されました。
いつでも常備しておき、熱が出たな、と思ったら、
解熱剤より先に、けいれん止めを使うように指導されました。
その後の次男は、熱が出るたびにけいれん止めを使い、
1年くらい、けいれんの症状が出ることがありませんでした。
そこで、座薬の使用をやめたのですが、幸いなことに以降症状は出ていません。
危険なけいれん
我が家の次男は、その後は一度も症状が出ず、
今ではそんなことがウソのように、ほかの兄弟よりも丈夫に育っています。
泣き入りひきつけも、熱性けいれんも、大きくなって消失したのだと思います。
ただし、けいれんの中には、危険なものが含まれているので
注意をしなければなりませんね。
救急車を呼ぶ目安としては、
・5分以上のけいれんが続く
・けいれんが終わっても意識が戻らない
の2点だそうです。
また、受診の目安としては、
・38度より低い熱でけいれんが出た
・全身がけいれんするのではなく、体の一部だけ、または左右非対称なけいれんである
というのがポイントだそうです。
ただ、私も実際に経験しましたが、けいれんは急に起こるもの。
親がパニックになることも多いです。
迷ったら、今は#8000で、小児救急電話相談につながります。
もよりの都道府県の相談窓口につながるので、電話して相談しましょう。
いざという時に慌てることなく、対処できるよう
我が家の例も参考にしてみてくださいね。