冬が旬の魚は数あれど、この時期の日本海側でよく見かけるのがスケソウダラ。
煮付けで食べることも多いスケソウダラですが、富山県東部では「たら汁」として食べるのがおいしいのだとか。
「たら汁街道」としても有名な富山県朝日町でたら汁を楽しんできました。
たら汁街道、たら汁とは
富山県東部、新潟県との県境にある朝日町は、山側には北アルプス、日本海側はヒスイが採れることでも有名なヒスイ海岸が広がる自然豊かなところです。
この朝日町で生まれたのが「たら汁」です。
海岸沿いを走る国道8号線沿いにはたら汁を提供するお店が立ち並んでいて、「たら汁街道」とも呼ばれます。
朝日町はかつてタラが豊富に水揚げされていて、体が冷え切った漁師を温かく迎えるために作ったのがたら汁と言われています。
タラを丸ごとぶつ切りにして、身や頭、肝や白子やたらこなどを豪快に味噌で煮込んだたら汁は素朴ながら格別の味です。
ドライブインきんかいのたら汁
たら汁街道には様々なお店がたら汁を提供していますが、今回食べたのは「ドライブインきんかい」さん。
うっかりしていてお店の外観は撮り忘れてしまったのですが、新潟方面に向かっていくと国道8号線のたら汁街道に入って比較的すぐの右手にお店があります。
メニューがこちら。
たら汁は単品でも食べられるようですが、ここはやっぱり人気No.1のたら汁定食で決まり。
店内は家族連れや私たちのような観光客、地元の方々なのかお昼からたら汁や一品料理をつまみにお酒を飲んでいるグループもちらほら。
私も夫にハンドルキーパーを任せて生ビールを注文してレジ横のショーケースからおつまみをいくつかチョイスしました。
刺身の盛り合わせに、あじ酢(南蛮漬けのようなもの)。
そして肝心のたら汁定食ですが、あっという間の提供です。
汁がたっぷりすぎて肝心のタラの姿が見えませんが、ボリュームはたっぷりです。
焼き物の魚は季節によって違うのかもしれません。(この日はイワシ?)
2人で1食を頼んだらとりわけ用の器を2個つけてくれたのが地味にうれしい。
さて、肝心のお味のほうですが、タラのうまみがたっぷり出たお汁がおいしい!
そしてタラの身も柔らかくてほろほろ、肝や白子なども楽しむことができました。
私がチョイスした一品料理、刺身は新鮮で甘く、アジ酢もビールのおつまみにぴったりでした。
おなかに余裕があったら、タラの煮つけも食べてみたかったなとちょっぴり後悔。
次はおなかをしっかり減らしてほかの料理も味わってみたいと思いました。
いかがでしたか?
タラはまさに冬の今が旬。
ぜひ食べに行ってみてくださいね。
富山といえば氷見市の「ひみ番屋街」もおすすめ。
朝日町からは少し距離がありますがこちらもあわせてどうぞ。