カレーは一度に大量に作っておくと美味しくできますよね。
一晩寝かせたカレーは作りたてよりも美味しい、なんていう話もあるくらいです。
でもカレーを作って鍋に入れたままにして大丈夫なんでしょうか?
今回は夏でも安心なカレーの保存方法についてまとめました。
常温保存は食中毒に注意!
夕飯に作ったカレーを鍋の中に入れたまま、そのまま朝まで保存する、なんてことよくありますよね。
寒い冬場ならともかく、高温多湿になる夏場は食中毒の心配が増えます。
基本的には、夏でも冬でも、一晩以上保存する場合には冷蔵保存が原則です。
カレーやシチューなど、粘性のある料理には、ウェルシュ菌という細菌が増えやすくなります。
ウェルシュ菌は酸素を嫌うので、カレーなどの粘り気がある料理を大きな鍋で作ると、その鍋底付近で繁殖しやすくなるのです。
また、ウェルシュ菌の困ったところは、一度芽胞が作られてしまうと、熱を加えても菌が死なないことです。
まず、こういった菌を増やさないため、残ったカレーは必ず冷蔵、または冷凍保存を心がけましょう。
常温保存できる時間ですが、周囲の気温や湿度によって異なります。
朝調理して、夕方食べる、もしくは夕方調理したものを翌朝食べる、というくらいの間隔が開くのであれば、冷蔵保存するのが正解です。
カレーの保存方法
カレーは冷蔵か冷凍で保存します。
翌朝すぐ食べる、というケースなら、冷蔵保存がよいでしょう。
冷蔵庫に入れるために鍋を冷ましている間にも、細菌は増えてしまいます。
鍋ごと冷蔵庫に保存するときには、鍋底に氷水などをあてて冷まします。
保存容器に入れる場合も、できるだけ浅く平らな容器に入れて、早く冷ますようにしましょう。
粗熱がとれたら、すぐに冷蔵庫に入れます。
冷凍する場合も、同じように冷ましてから、保存袋や保存容器に入れましょう。
冷凍に向かない具材
カレーの定番、人参とじゃがいもですが、実は冷凍保存には向きません。
冷凍すると、中の水分が抜けてしまい、スカスカの食感になってしまいます。
カレーを冷凍するときには、人参、じゃがいもを取り出して保存するか、潰してから冷凍しましょう。
ゴロゴロとした人参やじゃがいもは、温め直す時に新たに追加するのもよいかもしれません。
保存したカレーを温めるには?
冷蔵、冷凍ともに温めるときには鍋を使いましょう。
冷蔵したものなら、そのまま、冷凍のものは自然解凍してから鍋に入れて温めます。
電子レンジでも温めはできるのですが、粘り気があるので加熱にムラが出やすくなります。
電子レンジで加熱するときには、こまめに取り出して混ぜながら何度か加熱するとよいでしょう。
保存の目安
カレーは常温で保存した場合、日持ちは1日程度です。
冷蔵した場合は、中に入った具材やカレーなどの種類によりますが、2~3日程度と考えると良いでしょう。
冷凍保存の場合は、1ヶ月が目安です。
なるべく日持ちさせたいときには、冷凍するのが便利です。
冷凍する際は前述の通り人参やじゃがいもを取り出すか潰してから保存しましょう。
いかがでしたか?
これから夏になると食中毒の心配が多くなります。
ぜひ正しい保存方法で安心して食べてくださいね。
カレーのアレンジについてはこちらの記事を参考にどうぞ。