子育ては、人と比べないのが大事。
そうはわかっていても、どうしても同じくらいの年頃の子供と自分の子供の発達を比べてしまうものです。
我が家には男の子ばかり3人がいますが、それぞれ体の発達も言葉や心の発達もバラバラでした。
中でも次男は、2歳を過ぎても言葉が出ませんでした。
言葉が早かった長男
我が家の第一子、長男は、喃語から言葉に変わるまでが早かったほうだと思います。
1歳を過ぎた頃には単語らしきものを話し始め、1歳半くらいには、ばいばい、わんわん、おちゃ、などの言葉が出ていたと記録しています。
そのかわりと言ってはなんですが、体の発達は遅め。
とはいえ、母子手帳などに書かれている発達の目安の遅い方、というだけで、特に問題があった記憶はありません。
2歳ころになると、しっかりと話し始め、私達のことも「おとーさん、おかーさん」としっかりと呼んでいました。
2歳児健診でも、問題なし、と言われていました。
体の発達は早いが全く言葉がでない次男
対して、2歳年下の次男は、とにかく体の発達は早く、立ち始めたのが10ヶ月ころ、1歳にはすっかり歩いていた状態でした。
ところが、言葉が出ない。
指差し、ジェスチャーはしっかりするのだけれど、とにかく単語が出ないのです。
意思表示はできているように思えるのですが、言葉が出てこないのは心配になるものです。
2歳児健診でひっかかる
2歳児健診の主な項目の中に、「どれくらい言葉を話すことができるか」「2つ以上の単語をつないで文章にしているか」というようなものがあります。
次男は、どちらも一切できない状態でした。
当然のことながら、健診でひっかかることになります。
そこで保健師さんから聞かれたことは、言葉を理解しているのかどうか、ということでした。
実は次男、言葉は出ないのですが、表情とジェスチャーでとりあえず意思疎通ができていました。
例えば、絵本を出して、「ワンワンはどれかな?」などと聞いてみると、「ん」と言って指差しをします。
「ジュース飲む?」と聞いてみると、「ん」と返事はします。
ただ、単語らしきものは一切喋りませんでした。
ばいばいも、ジェスチャーはできますが、言葉としては出てきません。
このとき、保健師さんから言われたのは、言葉はちゃんと理解している、でも自分の口から言葉が出ていないだけかもしれない、ということでした。
単純に言葉が遅いだけかもしれない、あまり心配せずにおおらかな気持ちで見守って行きましょう、と言われました。
3歳になっても言葉が出なかったら、相談してください、とのことでした。
ようやく言葉が出てきたころに「どもり」
ようやく言葉が出始めたのは、健診の直後くらい。
出始めると急に堰を切ったように言葉がでるものです。
2語文が出始めたのは2歳3ヶ月ころ。
やっと喋り始めた、と思ったのですが、今度は「どもり」です。
実は我が家、私と長男がものすごいスピードで会話してたんですね。
長男はちょうど4歳、一番好奇心旺盛でしゃべりたい年頃。
私との意思疎通もしっかりとできるようになっていたので、日中のおしゃべり相手としてひっきりなしに会話をしていたんです。
そこに割り込もうとする次男ですが、なにしろもともと言葉が遅く、なにか喋ろうとすると私達が先に会話を始めちゃう。
それを阻止しようとしてたんだろうな、と今になれば思いますが、とにかく「あ、あ、あ、あ、」と割り込んでくるのにどもりが出ているという感じでした。
これが5歳ころまで続きます。
どもり卒業のために
次男が小さかった頃は、どもっていてもゆっくりと話を聞いてあげていなかったのだと思います。
幼稚園の年中頃になってもおさまらない「どもり」に、次男がしゃべりだしたらとりあえず全ての手を止めて聞いてあげる、というのを根気強くやりました。
「どもり」は、指摘するとよくない、とどこかで聞いたことがあり、どれだけ言葉が出てこなくても根気よく待ち続けました。
これは、長男にもよく言い聞かせました。
次男は、ゆっくりしゃべりたいのだから、言葉が出るまで邪魔をしないようにしよう。
これが落ち着いたのは年長になるころです。
2人目だから余裕があったかも
我が家の次男は、実は今も喋りがあまり得意ではありません。
特に、音読に関しては、自分の中で勝手に意訳してしまうのか、書いてあるとおりに読むことができません。
また、滑舌もあまりよくありません。
でも、本人もそんな自分のことをよくわかっているようで、音読は「暗記してしまう」ことで何とかしてきましたし、滑舌が悪いことを自分の売りにしているようです(笑)
そうやって笑ってなんとかこれたのは、次男が2人目の子供だったから、かもしれません。
なんとなく、いつか大きくなったらちゃんとできるんじゃないかな、という余裕があったのかもしれません。
もちろん、個人差はありますが、発達に関しては比べてはいけないな、と3人を育てて思います。
三人三様、みんな違う発達の仕方でしたから。
ちなみに、三男がいつどんなことができるようになったのか、明確な時期を私は覚えていません(笑)
3人目は勝手に育ってしまったんでしょうね。
どこかに育児日記をつけてあるはずなので、そのうちしっかり確認してみようと思っています。
発達は子供によってそれぞれです。
我が家の次男はこんなふうに育ちましたが、心配があればかかりつけの小児科医や、地域の保健師さんなどに相談してみるのもよいと思います。
我が子は、我が子。
一番上は高校生ですが、そう思いながら今も子育ての真っ最中です。
小さく生まれた三男の成長についてはこちらもぜひ御覧ください。