一般的に小学生ころから永久歯に生え変わり、高学年から中学生ぐらいになるとすべての歯が永久歯になると言われています。
しかし、中には大人になっても乳歯が抜けないまま残っているケースは少なくないようです。
実は私もそんな「大人乳歯」を持つ一人です。
そんな大人乳歯の原因と注意点とはどんなことなのでしょうか?
大人乳歯はかなりの割合である
私は左上側の犬歯がいわゆる「大人乳歯」です。
小さいときから犬歯の表面に茶色くへこんだところがあり、物心ついたときからそれが一切変わっていませんでした。
生え変わった歯なのかどうかすら記憶になく、ずっと付き合ってきた犬歯ですが、大人になって虫歯の治療に通った歯科医院で「大人乳歯」であることがわかりました。
聞けば、私の妹も大人乳歯を持っているのだそうで、割合でいえば10人に1人は大人乳歯があるのだそうです。
ではなぜ大人になっても乳歯が抜けないのでしょうか?
先天性欠如歯とは
大人になっても乳歯が抜けない人は、先天的に永久歯がない、という場合が多いのだそうです。
先天性欠如歯といって、何らかの原因で歯胚が作られずに欠損している状態で、永久歯だけではなく乳歯でも同じような欠如が見られると言います。
先天性欠如歯の前兆として、癒合歯と呼ばれる2つの歯が1つにくっついた状態で乳歯が生えている子供は約40%程度の確率で永久歯が欠如しているのだそうです。
乳歯の奥に永久歯が作られると、永久歯が乳歯の根を溶かします。
これによって乳歯が抜け、永久歯に生え変わるわけですが、そもそもその永久歯がなければ乳歯の根が溶けないので大人乳歯として残るのです。
永久歯があるのに大人乳歯がある
私の大人乳歯ですが、実は先天性欠如歯ではありません。
歯科医院でレントゲンを撮ってもらうと、永久歯である犬歯が乳歯の上に写ります。
見づらくてすみません。茶色っぽいのが乳歯です。
私の場合、歯並びの関係で前歯と奥歯の間隔が狭く、犬歯が生える場所がなくなってしまったために降りてこれなくなったと考えられるのだそうです。
よく見ると乳歯の上の歯茎に、うっすら永久歯が白く透けて見えます。
大人乳歯はどうしたらよいのか?
基本的に先天性欠如歯で大人乳歯が残っている場合は、とにかく大事に抜けるまで使い続ける、というのが対処方法です。
抜けてしまえばそこには歯がなくなってしまうので、入れ歯や差し歯、インプラントなどで変わりの歯を作ることになります。
大切に使って抜けてしまった場合はすぐに歯科医院で相談するのがよいそうです。
永久歯があるのに大人乳歯が抜けたら?
私の場合は完全な欠如ではなく、永久歯が生えてこれなかったことで乳歯が残っています。
これをかかりつけの歯科医に相談したところ、先天性欠如歯と同じように基本的には「大事に使うこと」と言われました。
私の場合、乳歯が抜けた上には永久歯があるため、インプラント治療はあまり現実的ではありません。
また、差し歯や入れ歯なども少し抵抗があります。
まもなく50歳に手が届く年齢になりましたが、ぐらつきは出ているもののまだ抜けるまでには至っていないので、とにかく大切に使い続けることにしています。
抜けてしまったときには歯科医院で相談してくるつもりです。
いかがでしたか?
案外「大人乳歯」を持っている人が多いことにもびっくりしましたが、私のような特殊な事例もあります。
ぐらぐらして抜けそうになったときには早めに歯科医に相談するのがよさそうです。
大人乳歯のある私ですが、突発性難聴も体験しています。
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