子供がとびひになっちゃった!薬での治療と幼稚園や学校などの扱いについて

子育て

とびひ、という皮膚の病気を知っていますか?
小さいお子さんをお持ちのご家庭なら一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか?
今回はそのとびひについて、薬での治療や、幼稚園、学校での扱いについてまとめました。

とびひとは?

とびひとは、正式名称を伝染性膿痂疹といいます。
すり傷や虫さされ、あせもなどにばい菌が入り、水ぶくれができます。
これを手などでかきこわし、その手のまま体を触ると、まるで飛び火するかのように患部がひろがっていくので「とびひ」と呼ばれます。
黄色ブドウ球菌や溶連菌などの細菌感染で、特に高温多湿になる夏に多い皮膚病です。
あっという間に感染が広がることから、学校感染症の第三種(その他の感染症)にも指定されている病気です。

とびひの治療

とびひは基本的にはそのまま放置していても細菌の数がどんどん増殖するため悪化するため、きちんとした治療を行わなくてはなりません。
とびひは、その炎症部分の大きさなどによって、抗生剤の内服薬や塗り薬が処方されます。
とびひにはかゆみを伴うものもあるので、かゆみの強さによってはかゆみ止めが処方されます。
塗り薬は、ゲンタマイシンなどの抗生物質軟膏を患部に塗り、その上からリント布と呼ばれるガーゼに亜鉛華軟膏を伸ばして上から覆います。

患部は清潔にすることが大切で、石鹸で患部をやさしく洗ったら、シャワーでしっかりと流します。
タオルは専用のものを使用して、他の人と共有するのはやめましょう
必ず毎回タオルを替えて、洗濯をしたあとは日光消毒するとよいですね。
また、肌着や衣服はマメに取り替えます。

日常生活で気をつけること

とびひはとても伝染りやすい病気です。
まずはタオルなどの共有をやめることが大切。
また、兄弟などがいるときには、一緒にお風呂に入っただけで感染することがあります。
子供同士でお風呂に入れるのはやめたほうがよさそうです。
皮膚の状態は毎日よく観察しましょう。
水ぶくれのようなものができていたら、かならず軟膏を塗り、患部を覆います。

幼稚園や保育園、学校などの扱い

とびひは学校感染症の指定になっています。
基本的には患部がそれほど大きくなければ登園や登校の許可が出ると思いますが、主治医の指示に従いましょう。
場合によっては、2~3日間の出席停止になることもあるようです。

プールや水泳は?

夏の間は水遊びなどもあると思いますが、基本的には患部がジュクジュクとしている間はプールや水泳は禁止です。
治ってくると患部が黒いかさぶたになります。
この状態になれば大丈夫です。

とびひの予防

とびひはかかってしまうと感染力が強く大変です。
予防をしっかりしましょう。
すり傷や虫刺されは、安易にかきこわしてしまわないように気をつけましょう。
といっても、小さなお子さんではなかなか難しいかもしれません。
まず手の爪は短くして、手を清潔に洗いましょう。

体も毎日シャワーやお風呂できれいにします。
すり傷や虫さされ、あせもなどは早めに治療します。
感染のもとになる黄色ブドウ球菌は鼻の周りにたくさん常在しています。
鼻をいじらないように気をつけるのも大切です。
それでもどうしてもなってしまったときには、早めに病院を受診して治療を開始しましょう。

いかがでしたか?
これからの季節はとびひがよく流行ります。
予防法や治療法を理解して早めに治療しましょう。

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