家で揚げ物をする、って結構面倒くさいと思っていませんか?
揚げ物は買ってくるのが専門、なんて人も多いかもしれません。
だけどやってみると案外カンタンなんです。
そのコツと、油の処理方法についてまとめてみました。
油の量はどうする?
天ぷらやフライなどを揚げるときには、たっぷりの油をお鍋に入れて…というイメージがありますよね。
でも実はそんなにたくさんの油がいつも必要なわけではありません。
通常の揚げ物なら、揚げ物用の鍋に3~5センチ程度の油があれば大丈夫。
底が平らな24センチの揚げ物用鍋なら、だいたい800mlくらいが目安です。
揚げ物の量が少なければ、小さい鍋にすれば油の量も節約できます。
また、とんかつやフライなどなら、油は鍋の1センチ程度でも全然できちゃうんです。
このくらいの量なら、後始末をするのも簡単ですよね。
一人分や、お弁当用に少しだけ揚げ物をするなら、卵焼き器を活用するのはいかが?
四角くて揚げ物が入れやすいのと、油が少量で済むので、忙しいときにも便利。
このときも、油の量は1センチ程度でよいでしょう。
油がハネるのが気になる
揚げ物って面倒、と思う人の中には、油がハネるのが怖いという人もいますよね。
いくつかの点を気をつければ、油ハネは防ぐことができます。
大事なのは水気を取ること。
油がハネるのは、水が入ってしまうことで起きることがほとんどです。
まず、揚げ物に使う鍋やフライパンは、きれいに水気を拭き取りましょう。
水にさらした野菜や、魚介類などはキッチンペーパーなどを使って水気を取ります。
また、イカを揚げるときには皮をむく。
エビはしっぽを切り取ってから、包丁の背で水気を絞り出す。
破裂する可能性のあるししとうなどには、つまようじや包丁などで穴を開けておく、などの下処理が大切です。
冷凍のフライなどを揚げるときには、周りについた霜をきれいに取りましょう。
溶けていくうちに油ハネの原因になってしまいます。
これらを気をつければ、大きな油ハネはなくなりますよ。
油の温度を測る
最近のコンロには、センサーがついていて油の温度を調節する機能がついたものもありますが、そういった機能や温度計がなくても大丈夫。
菜箸を使って、大体の温度を測ることができます。
まず、菜箸は軽く水に濡らし、ふきんで拭いておきます。
油を熱したら、菜箸を中に入れて泡の出具合を見ます。
箸先から静かに細かい泡が出たら低温(150~160度)
箸全体から細かい泡が出たら中温(170~180度)
箸全体から勢いよく泡が出たら高温(190~200度)が目安です。
揚げ油をきれいにする
何度か油を揚げ物に使っていると、泡が出てきます。
これは油が疲れている状態。
そんなときには、高温に熱した油に梅干しを一つ入れてみます。
きつね色になるまで梅干しを揚げると、粘りがなくなって油がサラサラになります。
また、細かいカスがたくさん出ることもありますよね。
そんなときには、大きなカスだけをさっと取り除き、火を止めます。
2~3分放置して温度が下がってきたら、残りご飯を揚げ鍋に入れてみましょう。
菜箸でご飯をほぐすと、ご飯が細かい汚れを吸着し、きれいにしてくれます。
ただ、あまりに古くなって酸化した揚げ油は処分しましょう。
油の処分方法
何度か油を使ったり、長い時間経ってしまった油は、汚れたり酸化が進んできます。
こうなったら油を処理しましょう。
市販の油処理剤などを購入して固めたり、牛乳パックに古新聞を詰めたところに油を注いで捨てる、というのは一般的によく知られた方法ですよね。
でも、少量の油なら、衣をつけるときに余った小麦粉を使って処理しましょう。
まず、火を止めたら、まだ温かい鍋の中に小麦粉を振り入れます。
これをまんべんなく混ぜていくと、油を吸収してボロボロとしたそぼろ状になります。
冷めたら古新聞などで包んで、生ゴミとして捨てます。
小麦粉のかわりに片栗粉を使っても同じようにできますよ。
いかがでしたか?
面倒な揚げ物も、自分で揚げてみると作りたての美味しいものが味わえますよね。
ちょっとしたコツを使って、自宅で揚げ物を楽しんでみましょう。