新潟のグルメと言えば日本酒やお米、新鮮な魚介など色々思い浮かびますが、中でも絶品なのがお蕎麦。
美味しい蕎麦のお店は県内にいくつもありますが、今回私が訪れたのは新潟市中央区にあるDekky(デッキー)401というショッピングセンターの中にあるお店「越後へぎそば処粋や」さん。
こちらのへぎそばが絶品だったのでご紹介します。
へぎそばってどんな蕎麦?
新潟県内では蕎麦といえば「へぎそば」と言っても過言ではないくらい、へぎそばが一般的。
「へぎそば」の「へぎ」はお蕎麦を入れる器のこと。
木を剥いでできた器なのですが、この「剥ぐ」が「はぐ-へぐーへぎ」と訛っていき、「へぎ」に盛ったお蕎麦「へぎそば」と呼ばれるようになったと言われています。
つるりとしたのど越しは、海藻の一種である「布海苔(ふのり)」をつなぎに使うことで生まれます。
またこの盛り付け方もへぎそばの特徴の一つ。
ざるそばなどとは違い、一つ一つ小分けにぐるぐる巻いた状態で盛り付けられるのですが、これは「手繰り」「手振り」とも呼ばれます。
見た目の美しさもへぎそばの楽しみの一つです。
ショッピングセンターの奥にある名店「粋や」
県内でもへぎそばの名店はたくさんありますが、以前から美味しいという噂を聞いていた「粋や」さんを訪ねました。
こちらは新潟市中央区にある「Dekky(デッキー)401」というショッピングセンターの飲食店コーナーにひっそりとたたずむお店。
Dekky401は新潟駅からバスで県庁線に乗車、上近江で下車しておよそ25分、車なら新新バイパス女池ICから3分のところにあります。
「粋や」さんは1階のかなり奥まったところにある飲食店街の一角にお店を構えています。
土日は混雑&売り切れ必須
「粋や」さんは数々のメディアに紹介されており、大変な人気店なのだそうです。
ランチは11時から16時まで、ディナーは17時10分から20時まで(ラストオーダー19時10分)ですが、特にランチは売り切れ次第終了となっています。
私は日曜日の午後1時半過ぎに行ったのですがなんとお蕎麦が最後の2人前!
ギリギリで入店することができたので、特に休日は早めの来店が肝心です。
たくさんの人に食べてほしいという思いから、予約は取っていないということなので、特にランチタイムは注意が必要です。
素材を生かした美味しいへぎそば
今回は「天へぎ」と「かも汁つけそば」の2種類をオーダー。
お店ではタレかつ丼や天丼とのセットになったへぎそばも人気のようですが、ここは一番人気の天へぎを注文。
かも汁つけそばは10月から5月までの季節限定なのだそう。
さらに夫をハンドルキーパーにしてビールもいただきました。
飲み物は日本酒も各種取り揃えていて、新潟の地酒を楽しみながらお蕎麦を待つこともできます。
ビールには揚げなすも一緒についてきました。
奥の漬物はわらびの漬物。
こちらは酒のあてということではなく、おそばを注文すると最初に突き出しとして出てくるもののようです。
今回は注文しなかったのですが、玉子焼きやにしんの甘露煮などで日本酒を楽しみながらお蕎麦を待つのも楽しそうです。
食べ方にもこだわりを
さて、お待ちかねのそばです。
こちらは天へぎ。
見事な手振りのお蕎麦が8振り。
天ぷらは大きな海老天を中心に、ナス、さつまいもにブロッコリーでした。
天ぷらには笹川流れの塩をつけて。
お蕎麦は北海道産の「きたわせ」と、自家栽培の佐渡産そば粉を使っているそうです。
青森県下北半島産の布海苔とともにこだわりの素材を使ったお蕎麦はのど越しも食感もツルツル。
ブロッコリーの天ぷらってちょっと珍しいと思いましたが、ほくほくと甘くておいしい。
笹川流れの塩が天ぷらの甘さを引き立てます。
こちらが夫がオーダーしたかも汁つけそば。
店員さんが食べ方をレクチャーしてくれました。
最初はそのまま、次に薬味を入れて、最後にゆず七味を入れて少しずつ味変して食べるのが良いのだそう。
薬味の下には普通のそばつゆもついているので色々な味を楽しめるようになっています。
そばつゆも最初はそのままでいただいて、あとから薬味を入れるのですが、そばの味わいがずいぶんと変わります。
薬味を入れると少し甘みを感じてさらにおいしさを感じました。
この日は残念なことにお蕎麦が最後の2人前だったので大盛りにはできなかったのですが、夫は2人前くらい軽く食べる人なので次回はもっと早い時間に来店してたっぷり食べたいと言っていました。
いかがでしたか?
平日のランチタイムにはお得なランチセットもあるようです。
へぎそば以外の新潟名物も楽しめるので観光での利用もぜひおすすめです。
新潟観光ならもう少し足を延ばして新発田市もおススメ。
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