中学生の学習塾体験記・個人指導、少人数指導、集団指導のそれぞれの特徴

子育て

地方では、中学生になるとおおむね高校受験を控えて、
学習塾などに通い始めるケースが多くなると思います。
学習塾にもいろいろな形態がありますよね。
我が家の長男、次男が様々な形態の塾に通っていた(いる)ので
その違いや体験記を書いてみたいと思います。

長男の場合:大手個人指導塾(1対数人)

長男は、中学校時代、体調があまりよくなく(低血圧による体調不良でした)
睡眠も十分にとっていたはずなのですが、授業中に寝てしまったり、
吐き気や頭痛といった症状が出ていました。
数学の成績が著しく悪く、どこかの塾に行こう、となったときに、
集団で授業形式で勉強する塾では、居眠りをしてしまうかもしれない、と
個人指導の塾を探しました。
長男が通ったのは、大手個人指導塾で、先生1人に対して、生徒は数人
自分で学習しながら、わからないところを先生に聞く、という形式でした。
基本的には、今日学習をするところを先生から提示され、
簡単な指導のあと、実践問題を解いていく、その最中にわからないところは
随時先生がやってきて教えてくれる、というものです。

この形式の塾の良いところは、わからないことをわからないままにせず、
その場ですぐに解決していく、というところだと思います。
実際、長男は中学1年生でつまずいた数学を冬に取り返し、
その後は数学を得意科目にしていこう、という方向性で勉強しました。
ただ、授業を聞くだけの勉強より、本人の性格には合っていたと思います。
また、毎回の習熟度などのレポートを、月に1回塾からもらい、
理解度がどのくらいなのか、親にもわかりやすく説明されました。

そして個人指導のよいところは、他にも
・本人の都合に合わせて曜日や時間帯を自由に選択できる
・通塾以外の時間でも、スペースが空いていれば自学ができる
といったことがありました。
自学スペースの有無に関しては、塾によって違いはあると思います。
ただ、うちの子供が通った塾では、自学でも先生に空き時間があれば
わからないところを教えてもらったりすることができました。
中学3年生になり、部活を引退した後は、学校帰りに塾に寄り、
空いているスペースでよく勉強をさせてもらいました。
家で学習するより集中ができる、ということでずいぶん重宝したものです。

ただ、個人指導塾にはデメリットもあります。
もっとも難点だったのが、料金が高いこと
どうしても、先生一人に対する生徒数が少ない分だけ、授業料が高くなります。
長男が通った塾では、1コマ90分で、おおよそ3000円程度
月に4回の指導があったので、12000円に諸経費がかかる、というイメージです。
また、どうしても学年が上がると、授業料が上がります。
そして、夏期講習や冬期講習の料金の高さ
1コマ3000円は変わらないので、いろんな科目を指導してもらおうと思えば思うほど
料金は跳ね上がります。
中学3年生の夏期講習では、モデルコースとして提示された料金が20万円近くになり、
本当は数学以外にも苦手教科があり、もっと習わせたかったのですが
金銭的に断念したことがありました。

一般的にはきめの細かい指導をしてもらえること、自分の習熟度に合わせて
学習ができることなど、一人で頑張りたい、という子供にはおススメできると思います。

次男の場合:その1 個人経営少人数指導塾

次男は中学1年生の時に、友人からの紹介で個人経営の少人数指導塾に通いました。
先生は女性で、元中学校の教師、教え方は評判がよく、先生1人に対して
生徒は5~6人しか取らない、という塾でした。

授業は、最初に今日の要点を全員で授業形式で習い、その後各自で実践問題を解く
という感じで、先生の目が行き届き、学習はしやすかったそうです。
授業料も、個人経営なので、英数2科目の週2回各90分の指導で10000円
良心的なお値段で、とてもよかったのです、が…

この塾に通う生徒は、すべて次男の中学校の同級生ばかり、しかも男ばかり。
次男が中学2年生になったときに、学校で友人関係のトラブルに巻き込まれ、
その影響で塾の中でもトラブルになりました。
先生がいる時はいいのですが、各自で問題を解くときに、少しでも先生が場を
離れた時に、そのトラブルのことでずいぶんとからかわれ、イヤな思いをして
結局は辞めることになりました。
この塾は先生の自宅教室だったので、問題を解いている間の目が届きにくく
結果トラブルになったので残念に思っています。
それさえなければ、今でも通っていたかもしれません。

次男の場合:その2 地元大手集団指導塾

トラブルに巻き込まれて個人経営塾をやめた後、地元では最大手の、
集団指導塾に転塾することになりました。
この塾は、いわゆる授業形式で、先生1人に対して10~20人程度の生徒
一緒に授業を受けることになります。

この塾では、学期ごとに実力テストを行い、その結果で習熟度別のクラスを組みます。
ハイレベルな生徒には、ハイレベルな授業、
基礎ができていない生徒には、基礎を中心に教える授業、という感じです。

なにより、集団指導塾のメリットは金額です。
現在中学3年生の次男は、週1回、国英数の3教科を4時間半(休憩込み)で
理社のワーク指導がついて、月25000円ほど。
次男は土曜日週1回のクラスに通っていますが、平日2回で同じ内容をやる
クラスもあります。
地元では最大手の塾なので、指導体系がしっかりしていることが売り。
学期ごとに行われる実力テストで、何が自分に足りないのかがしっかりわかり、
また習熟度別クラスになっているので、より上を目指したい、という気持ちを
しっかり持たせる指導になっています。

逆に言えば、デメリットは集団であること
本人が理解できていなくても、学校の授業のように進んでしまうので、
ゆっくりマイペースで勉強したい子供には不向きです。
また、曜日や時間が決まっているので、自分の都合に合わせて受講できないのも
不便なところです。

うちの次男は、中学1年生の英語の内容がよく理解できておらず、
授業を受けても、新しい知識が入ってこない状態になったことがあります。
その時には、別のオプションで1対1の個人授業を数か月受けました。
その場合は別に料金がかかってしまうのもデメリットの一つですね。

余談ですが、三男の場合(小学生)

小学6年生の三男は、4年生の冬から、次男が通っているのと同じ
集団指導塾に通っています。
これは、以前の記事にも書いたことがあるのですが、
習い事などで忙しい三男が、何とかして学校の宿題以外の自主学習をするための
苦肉の策です。
特に中学受験を考えているわけではない、三男ですが、
小学生のうちから学習塾に通うことで、将来を見据えた勉強ができていると思います。
同じ塾に通う次男が、自分も小学生のうちから塾に通えばよかった、と
今になって言い出しています。

このように、我が家では3つの形態の学習塾を体験しています。
どの塾にも一長一短ありますから、最初は体験授業などを受けて、
自分に合っているのかどうかを見極めるのがよいかもしれませんね。